パラダイムシフト の検索結果

【提言】金属加工を襲うパラダイムシフト「PLA(ポリ乳酸)が起こすプラスチック革命」〜日本の製造業再起動に向けて(58)

数年前より「プラごみ問題」が地球規模の問題として、テレビなどで大きく取り上げられている。プラスチック製品が海に流れ込み、海洋動物が不運な被害者となる映像を見て、衝撃を受けた方も多いのではないだろうか? プラスチック製ストローの使用を禁止する企業や、規制をかける国(英、仏、台湾など)も出てきており、プラスチック製品は悪者の代名詞となっている。 プラスチック業界は、日本の製造業を支える年間数十兆円の巨大産業であるが、業界の存続を危ぶむ声もある。鉄などの金属をベースとした「金属加工業界」では、かなり以前よりプラスチック技術を注視し、金属製品がプラスチックに変わる恐怖を抱いていたが、プラごみ問題をキッ…


【提言】令和時代のパラダイムシフト『希少価値の変化…機械から人へ』〜日本の製造業再起動に向けて(52)

パラダイムシフトとは何か? これを理解するのは容易でないが、中小製造業を取り巻く環境を分析する上で、パラダイムシフトの考察は重要なポイントである。今回はこれをテーマに取り上げる。 まずはじめに、パラダイムシフトとはなにか?を簡単に解説したい。パラダイムシフトを理解する上で、まず皆さんの共通の概念を浮き彫りにする必要がある。 例えば、皆さんは今までに、食料が買えず餓死した人に会った事があるだろうか? 当然ではあるが、今の日本にそんな人がいないのは常識であり、人々は「食料は簡単に買える」という共通の価値観を保有している。今の日本では、食料品や電気・エネルギーなどは「誰でも手に入る商品」であり、この…


~今メーカに求められるパラダイムシフトとは(後編)~SAPジャパンの超リアルタイムビジネスが変える常識(11)

「デジタル化」と「オムニチャネル」がサプライチェーンモデルを変える 消費者の利便性向上 顧客エンゲージメント強化 低コスト、短時間で販売を ■「デジタル」と「オムニチャネル」がもたらす製造業メリットの具体例 ここでは「鮮度の高い顧客ニーズを利用した時のメリット」の一つである「消費者の利便性向上、顧客エンゲージメントの強化」に関して、具体的な例を利用して掘り下げていきたいと思います。 例として、まず商品を図のようなカテゴリ分けをしてみます。 商品販売にはさまざまな訴求ポイントがありますが、最初に考えることはコストと時間をかけて販売するべき商品か、ITを活用してできるだけコストや時間をかけないで販…


今メーカに求められるパラダイムシフトとは(前編)~SAPジャパンの超リアルタイムビジネスが変える常識(10)

「デジタル化」と「オムニチャネル」がサプライチェーンモデルを変える  ■鮮度高い顧客ニーズ収集 「正常進化」に必要な「経営資源」 最近は「デジタル化」とか「オムニチャネル」というキーワードを聞くことが多くなりました。こういったキーワードは、小売業界ではとても身近ですが「サプライチェーン」との関係を考えたことがある人は意外に少ないかもしれません。しかし、実際は大きな変化が起きようとしているのです。 ■「デジタル化」と「オムニチャネル」が企業と消費者間の距離を近くした アナログ時代は、企業から消費者に情報を一方的に発信(アウトバウンド)が中心であり、顧客からの反応(インバウンド)は、店舗など「対面…


【提言】「ドイツの凋落」崩れ落ちるグローバル主義 コロナ終息後の日本の中小製造業〜日本の製造業再起動に向けて(61)

誰も想像しなかった大惨事「コロナショック」が世界を激震させている。先の見えない状況に人々はおびえ、株は暴落し、実態経済も大惨事に陥っている。 皆さんは、最近はやっている『ロックダウン・パラドックス』という言葉をご存じだろうか? コロナ対策で、入国制限や都市封鎖が全世界で実施されているが、これをロックダウン(閉鎖)という。パラドックスとは「正しいが正しくない」といった意味である。「コロナ対策で閉鎖は正しい。経済崩壊を起こすので閉鎖は正しくない!」そんな意味あいで『ロックダウン・パラドックス』という言葉が使われている。 中国では、武漢ロックダウンが「功を奏している」と報道される一方で、欧米では急速…


【新春 特別寄稿】2020年の中小製造業の展望、スマイルカーブが教える「未来の先取り戦略」

株式会社アルファTKG 社長 高木俊郎   皆さん、あけましておめでとうございます。 年頭にあたり、「2020年の中小製造業の展望」をテーマに、今年の中小製造業の戦略について論じたいと思う。 東京オリンピック開催の年である2020年の中小製造業にとって重要なキーワードは『未来の先取り戦略』であり、『守りは衰退…変化こそが勝ち組へのパスポート』である。未来を先取る攻撃的な経営戦略が求められる年となるだろう。 はじめに、中小製造業を取り巻く国際環境を眺めると、数十年に一度の『歴史的な節目の時がやってきた』と断言することができる。国際社会で起きている『グローバル経済の後退』という大きな潮目…


【提言】令和時代の製造業の発展戦略再び 「グローバル化と失われた30年」〜日本の製造業再起動に向けて(53)

バブル崩壊から30年が過ぎ去った。かつて『失われた10年』と呼ばれた日本経済の悲劇は、10年を過ぎても続き、今日の若き日本人から「何が失われたのか?も分からない」と言われても不思議ではないほどバブル時代は遠い昔のこととなった。 平成元年の頃、世界経済の頂点に君臨していたのは日本企業であった。世界の時価総額ランキング上位50社に、日本企業の35社がランクインし、日本は光り輝いていた。たったの30年が経過した平成の最後、世界の経済界から日本企業の姿は消えた。令和にバトンが渡った現在、上位50位にランクインできる日本企業はトヨタ1社であり、それも35位。かろうじて入っているのみである。日本企業の労働…


【提言】景気減速に怯える日本製造業「英国EU離脱の影響とその本質とは?」〜日本の製造業再起動に向けて(49)

『景気判断、3年ぶりの下方修正』の政府発表に世論が揺れている。3月20日の政府月例経済報告で国内の景気判断は、『穏やかに景気回復している』との基調を維持しつつも『一部に弱さが見られる』とし、3年ぶりの下方修正を発表した。 この背景には、輸出企業の不振がある。中国向けの受注が衝撃的な突然の急落となり、この影響で電機メーカーを中心に軒並み業績予想を引き下げざるを得ない状況となっている。 今回の政府発表は、輸出製造業の苦境が反映された下方修正と言っても過言ではない。日本経済の内需に焦点を当てれば、所得や雇用環境の改善傾向は続いており、国内個人消費や設備投資も増加傾向にあり『日本経済は穏やかに回復して…


【SCF・計測展 特別寄稿】アルファTKG オープンイノベーションによるビジネス創造

■米国の破壊的イノベーションと周回遅れの日本のFA業界 米国視察からの気づき 11月7日から10日間に渡り、当社主催の『国際交流視察』が行われた。参加企業は日本より12社13人。マレーシアや米国からの参加者も加え、総勢20人を超えた。当社の社歴は4年と浅く、名実ともに駆け出しのベンチャー企業であるが、当社主催の国際交流視察は、お陰様で第3回目を迎え、年を追うごとに盛大になっている。参加者は中小製造業の社長・代表者であり、インダストリー4.0やIoTの国際社会での実態を肌感覚で学ぶことが目的のツアーである。 ツアーの中味は、現地の産学官の著名人を招聘したセミナー参加や、現地企業の視察、国際見本市…


【提言】中小製造業『IoTの実践とは』ものづくりPDM/ものづくりERP〜日本の製造業再起動に向けて(33)

中小製造業の経営者にとってインダストリ4.0やIoTは悩みのネタである。第4次産業革命に関する数多くの報道に触れ,デジタル変革の必要性は十分に理解するものの、「具体的に何をしていいのかわからない」とおっしゃる経営者にお目にかかることが多い。 最近世間では、「インダストリ4.0は実効性に欠け、特に中小製造業では実現が難しいのでは?」といった論調が多く見受けられる。事実、多くの解説は概念論であり、取り上げられるテーマも、大手製造業の視点が多く、中小製造業にとっては「絵空事」である。中小製造業の具体的な実践について報道されることは少ない。 本場ドイツにおいても、インダストリ4.0に対し、否定的な感想…