日本の製造業再起動に向けて の検索結果

【提言】令和時代の製造業の発展戦略再び 「グローバル化と失われた30年」〜日本の製造業再起動に向けて(53)

バブル崩壊から30年が過ぎ去った。かつて『失われた10年』と呼ばれた日本経済の悲劇は、10年を過ぎても続き、今日の若き日本人から「何が失われたのか?も分からない」と言われても不思議ではないほどバブル時代は遠い昔のこととなった。 平成元年の頃、世界経済の頂点に君臨していたのは日本企業であった。世界の時価総額ランキング上位50社に、日本企業の35社がランクインし、日本は光り輝いていた。たったの30年が経過した平成の最後、世界の経済界から日本企業の姿は消えた。令和にバトンが渡った現在、上位50位にランクインできる日本企業はトヨタ1社であり、それも35位。かろうじて入っているのみである。日本企業の労働…


【提言】令和時代のパラダイムシフト『希少価値の変化…機械から人へ』〜日本の製造業再起動に向けて(52)

パラダイムシフトとは何か? これを理解するのは容易でないが、中小製造業を取り巻く環境を分析する上で、パラダイムシフトの考察は重要なポイントである。今回はこれをテーマに取り上げる。 まずはじめに、パラダイムシフトとはなにか?を簡単に解説したい。パラダイムシフトを理解する上で、まず皆さんの共通の概念を浮き彫りにする必要がある。 例えば、皆さんは今までに、食料が買えず餓死した人に会った事があるだろうか? 当然ではあるが、今の日本にそんな人がいないのは常識であり、人々は「食料は簡単に買える」という共通の価値観を保有している。今の日本では、食料品や電気・エネルギーなどは「誰でも手に入る商品」であり、この…


【提言】令和時代の戦争と平和『人工知能とドローンの新時代戦争』〜日本の製造業再起動に向けて(51)

『川を上れ、海を渡れ』…この意味は、連綿と流れる歴史の川を遡り、過去の教訓を学ぶと同時に、海外に視野を広げ、違った角度から物事を見ることの重要性を表した言葉である。 皆さんは、令和の時代に『日本は戦争に巻き込まれる』と思うだろうか? それとも、令和の時代もそれ以降も、未来永劫『戦争なき平和』が続くとお考えだろうか? もし戦争が起きるとしたらどんな戦争なのか? それを避けるための手段は? 『戦争と平和』…こんな言葉は日本社会ではいまや死語に近い。戦争と平和について不感症となってしまった日本人にとって、『令和の時代の戦争と平和』を考えること自体が稀有なことであるが、改めて『川を上り、海を渡れ』の言…


【提言】中国『一帯一路』の運命は? 「最先端技術分野で活路を求める中国」〜日本の製造業再起動に向けて(50)

皆さんは『中国』にどんなイメージをお持ちだろうか? 反日や中国人観光客の振る舞いに嫌悪感を抱く人も多いし、米中経済戦争の行き先や、中国経済の衰退に頭を悩ましている人もたくさんいらっしゃるだろう。 私は今、6年ぶりに訪れた北京でこの原稿を書いている。思い起こせば、私が初めて北京を訪れたのは40年近くも前の事である。その当時、北京の市民は「人民服」と呼ばれる国家の制服着用が強制されており、われわれ外国人は外貨兌換券(だかんけん)という外貨から交換できる紙幣を使用し、外国人のみが入れるホテルやレストランを使い、現地人とは完全遮断された出張生活を送っていた。ビジネス交渉は限られた場所で、公安による監視…


【提言】景気減速に怯える日本製造業「英国EU離脱の影響とその本質とは?」〜日本の製造業再起動に向けて(49)

『景気判断、3年ぶりの下方修正』の政府発表に世論が揺れている。3月20日の政府月例経済報告で国内の景気判断は、『穏やかに景気回復している』との基調を維持しつつも『一部に弱さが見られる』とし、3年ぶりの下方修正を発表した。 この背景には、輸出企業の不振がある。中国向けの受注が衝撃的な突然の急落となり、この影響で電機メーカーを中心に軒並み業績予想を引き下げざるを得ない状況となっている。 今回の政府発表は、輸出製造業の苦境が反映された下方修正と言っても過言ではない。日本経済の内需に焦点を当てれば、所得や雇用環境の改善傾向は続いており、国内個人消費や設備投資も増加傾向にあり『日本経済は穏やかに回復して…


【提言】外需失速を警戒する日本製造業「米中貿易戦争の行きつく先は?」〜日本の製造業再起動に向けて(48)

『外需失速・内需好調拡大』・・多くの経営者が、米中貿易摩擦の影響から輸出減少による経営悪化を警戒しており、『米中問題は予断を許さない』と語り、好調な内需拡大を予想する半面で、外需減少への危機感を抱いている。また、各メディアも米中貿易戦争の影響については敏感であり、『中国需要の減少が日本経済の悪化を招く』との警戒感を多く報道している。 『日本は貿易立国、資源の輸入が必要で自動車など工業製品を輸出して稼ぐ国』との概念からも、外需失速への強い警戒感が生まれているが、公表データによれば、日本の貿易依存度は輸出輸入とも10%台であり、諸外国から比べかなり低い水準にある。各国の貿易依存度をみると、韓国40…


【提言】利他主義を忘れた大手製造業「賀詞交歓会からの警鐘」〜日本の製造業再起動に向けて(47)

毎年恒例の賀詞交歓会が、今年も例年通り全国各地で開かれた。製造業にとっては、極めて絶好調であった昨年に引き続き、本年も明るい賀詞交歓会のはずであるが、大手製造業の賀詞交歓会に参加した中小製造業の経営者からは、「賀詞交換会が形骸化している」といった声が多く聞かれる。 「昔は、大企業トップの年頭の辞には迫力があった」「最近の大手企業経営者の話はピンとこないし、心にも響かない」といった声や、「米中摩擦影響を予測する経済評論家のような話ばかりだ」「企業の戦略など何もないので失望した」といった声が充満している。 バブル崩壊から数十年が経過し、かつて世界で光り輝いた日本製造業の威光は確実に失われており、『…


【提言】外国人労働者は中小製造業の救世主か? 「米中貿易戦争の激震と第4次産業革命」〜日本の製造業再起動に向けて(46)

長きに渡り大規模な移民を拒んできた日本が大きく変化している。 外国人労働者の受け入れ拡大に向けた「改正出入国管理法」の可決により、今後5年間で30万人以上の外国人単純労働者を受け入れ、労働者不足の解消に役立てる計画であるが、この賛否で世論が二分している。 インダストリー4.0/IoTなど徹底推進する中小製造業でも、イノベーションか? 外国人労働者か? または、その両方か? といった疑問や議論が沸騰している。   世界に目を転ずれば、移民排除は時の流れである。移民制限にかじを切る欧米諸国に対し、周回遅れで移民を増やそうとする日本の法案には、欧米のメディアでさえ強い違和感を覚えている模様…


【提言】中小製造業経営者と巡るインド・タイの旅『百聞は一見にしかず』〜日本の製造業再起動に向けて(45)

私の会社(アルファTKG)では、例年の恒例行事として海外交流視察旅行を実施している。今年度は、インド・タイの2カ国4都市を訪問し、躍進的な地元企業との交流やインドの主要大学との人的交流を実施した。 今回の寄稿は視察記として、参加した経営者の気付きや戦略を紹介する。参加した方々は、年間売上高10億円~50億円の中堅・中小製造業の経営者であり、精密板金や配線資材を製造するものづくり企業のTOP陣である。参加した企業の業績は急成長を遂げており、業界のリーディングカンパニーであるが、その名に相応しい『VIP』な交流視察となった。 『VIP』と表現したのは、今回の旅で訪問した4都市4カ所で交流した相手方…


【提言】製造現場を活かす「ボトムアップIoT」シリーズ⑤ 『社長のロボット秘書』で利益率30%向上〜日本の製造業再起動に向けて(44)

秋の展示会シーズンを迎え、出展している多くの会社で熱の入った「IoT」提案が行われている。第4次産業革命の大きなうねりと時代の変化を感じるのは私だけではないはずである。 2012-13年頃より、ドイツが提唱した「現代の黒船、インダストリー4.0」は、世界中の製造業に大きな衝撃を与え、人々が「第4次産業革命」の重要性を認識するキッカケとなったが、インダストリー4.0は、残念ながら中小製造業にはなかなか馴染なかった。 私の主要顧客である板金製造業でも、インダストリー4.0の導入事例はあまり聞こえてこない。その理由は、板金製造業の経営者がインダストリー4.0の思想やシステムを理解しても、板金工場には…