インドとドイツが急接近 CPSで産業が変わる 前アマダ専務高木俊郎の「異国インドにズームイン」

タタ(TATA)は、傘下にタタ・スチールや、電力会社など100社を超える巨大企業を有するインドの最大財閥である。約27万円の自動車「ナノ」発売や、「ジャガー」「ランドローバー」の買収で話題となった企業もタタ財閥の一員のタタ自動車である。

インドに行くとあらゆるところでタタを目にするが、タタ財閥がインドの科学水準の向上に大きく貢献していることは、案外知られていない。

インド理科大学院(The Indian In-stitute of Science/IISc)は、バンガロールにあるインド最高水準の大学院大学であり、2000人以上の研究者を擁する研究機関である。この大学はタタ財閥によって1909年に設立された。タタ財閥の支援で発展したIIScは、世界的最高水準の研究レベルに達している。

このIIScで今、ドイツのボッシュ社(Robert Bosch GmbH )と共同で、CPS(Cyber Physical System)の研究が積極的に進められている。インダストリー4.0と併せ、ドイツと共同したインド発の研究がアジアの産業を大きく変えようとしている。

高木俊郎(たかぎ・としお)

株式会社アルファTKG社長。1953年長野市生まれ。
2014年3月まで株式会社アマダ専務取締役。電気通信大学時代からアジアを中心に海外を訪問して見聞を広め、77年にアマダ入社後も海外販売本部長や欧米の海外子会社の社長を務めながら、グローバルな観点から日本および世界の製造業を見てきた。

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