山田太郎 の検索結果

【インダストリー4.0】山田太郎の製造業は高度な情報産業だ!(11)

■政府が取るべき製造業戦略 私の参議院議員としての1期目の任期はこの7月で一旦終了する。振り返りの意味もこめて、日本政府の製造業戦略に対しての意見と、国会で私がどのような発言をし、実際にどう変わってきたのかについて触れていきたいと思う。 私が国会議員になり、はじめに驚いたのが、国会議員の製造業に対する理解の低さだ。製造業の労組出身の国会議員という人は存在するが、本当の意味で、製造業を産業として捉え、それを伸ばそうと声高に主張している人は少ない。 エネルギーを海外から輸入するためには外貨獲得手段が必要だが、貿易輸出の9割を製造業が占めている。また、雇用面でいえば、日本の労働者の1040万人(約2…


日本企業が利益を出すために-山田太郎の製造業生き残りのためのスペックマネジメント術(7)

4月に「日本版インダストリー4.0の教科書」を出版して以降、ありがたいことに毎週のように日本の製造業の未来について講演してほしいとのお声がけを頂いている。セミナーでの質問やその後の問い合わせなどで「今後、日本企業はどうやって利益を出していくべきなのか」について詳しく説明してほしいという意見が多かった。今回はこの点について触れてみたいと思う。 そのスペックというモノの付加価値をどうやって生み出しているかというと、当たり前だが、材料と人材と設備をつぎ込んで作るのだ。材料、人材、設備が三位一体となってスペックを作り込んで、製品を売り、キャッシュを回収し、再び投資に向けるという流れだ。 材料(資材、部…


【インダストリー4.0】山田太郎の製造業は高度な情報産業だ!(10)

■国が行うべき産業政策とは? 4月28日に経済産業省はドイツ経済エネルギー省との間で、IoT/インダストリー4.0協力に係る共同声明の署名を行った。これは、米独に先行されていた次世代製造業の規格化競争に対して遅ればせながらも日本が取り組んで行く意思を示したものとして一定の評価は出来る。 政府は、今後この共同声明に基づいて、IoT/インダストリー4.0に関して、日独両国間で連携していくとしているが、今回の共同声明は産業サイバーセキュリティや国際標準化などの7分野について、「可能性のある協力分野」として意見交換する土台を作ったに過ぎず、具体的な検討分野や内容などは今後詰めていくという。早急に日本政…


【インダストリー4.0】山田太郎の製造業は高度な情報産業だ!(9)

■ベース・オプション・カスタマイズの見直しを! 前回の連載では、インダストリー4.0の実現に対して、スペック・マネジメント、スループット・マネジメント、アセット・マネジメントの重要性について触れたが、連載後、具体的なスペック・マネジメントの方法についてのお問い合わせを多数頂いた。以前の連載では、「情報・実態の連鎖と変換過程」ということで、製造業のプロセス全体におけるスペック・マネジメントの重要性を説いたが、今回はより具体的にどのようにスペックをマネジメントするかについて触れたいと思う。 スペックをマネジメントしていく上で、重要となる視点は製品を企画・設計していく過程において、何が「ベース(基本…


【インダストリー4.0】山田太郎の製造業は高度な情報産業だ!(8)

■日本版インダストリー4.0の具体論 4月28日、拙著「日本版インダストリー4.0の教科書~IoT時代のモノ作り戦略~(日経BP社)」を上梓した。本のタイトルを“日本版”インダストリー4.0としたのには理由がある。ドイツのIndustry4.0をくまなく視察し、また、かつてヨーロッパに住んでいたこともあり、ドイツ人の気質を加味すれば、当然、製造業の次世代戦略はドイツと日本とでは違うものになるはずであるという思いからだ。 残念ながら日本で出版されているIndustry4.0関連の本を見ると、概念論ばかり、カイゼンの延長上、スマート工場がその中心といったものばかりだ。相変わらず、日本からのIndu…


プロトコル共通化がもたらす中小企業のチャンス-山田太郎の製造業生き残りのためのスペックマネジメント術(6)

今回の連載では少し見方を変えて、自社(特にここで想定しているのは大手の下請けをしている企業)に、Industry4.0がどのような影響を与えているかを考えてみたい。私の所にも、「Industry4.0を研究するように言われているが、具体的に親会社や顧客からの指示がないと何も動くことができない」という相談をよく持ちかけられる。本当にそうなのだろうか。 実は、Industry4.0は中堅・中小企業にとって、可能性を秘めたものであるというのが私の考えだ。今までは、顧客や系列内での独自のプロトコル(図面などの情報交換のルール)を使って、ビジネスを行っていた状況が一変するだろう。つまり、プロトコルが共通…


【インダストリー4.0】山田太郎の製造業は高度な情報産業だ!(7)

■遅れている日本政府の取り組み 3月12日に内閣府まち・ひと・しごと創生本部による地方活性のためのIoT活用への政府の取り組みが発表された。日本経済新聞夕刊(東京版)では1面トップで取り上げるなど一定の反響があった。では、政府は製造業に対して、Industry4.0やIoTについてどのように取り組もうとしているのだろうか。 まち・ひと・しごと創生本部が肝いりでやろうとしている政策は大きく2点。「地方版IoT推進ラボの創設」と「スマート工場の地方への普及」だ。しかし、その内容は散々たるものというのが私の第一印象である。 「地方版IoT推進ラボ」とは、現在東京で行っているIoT推進ラボ(企業マッチ…


IoTのレイヤー(階層)と日本の強み・弱み -山田太郎の製造業生き残りのためのスペックマネジメント術(5)

今回の連載ではIoT(Internet of Things;モノのインターネット化)とIndustry4.0のうち、実践的な話をしたいと思う。Industry4.0を整理する上で重要なのがIoTレイヤー(階層)別の考え方だ。 このIoTレイヤー(階層)は下から順に「モノ」「センサー&カメラ」「エッジデバイス」「通信機器」「Iaas」「Paas」「SaaS」「社会インフラ・産業」の8階層からなっている。モノの情報をネットワーク経由で収集し、人がアプリケーション上で可視化するといったイメージだ。IoTもクラウドやインターネットの技術を前提とするので、各レイヤーはISOのOSI参照モデルの…


【インダストリー4.0】山田太郎の製造業は高度な情報産業だ!(6)

■日本とドイツで異なる解決策 今回の連載では、日本版Industry4.0は何を目指すべきなのかということと、また何を経営者は考えていかなければならないかについて触れてみたいと思う。私は、日本のIndustry4.0はドイツのそれとは違うものでなければならないと思っている。ギルドに代表される同業種の結びつきが強いドイツと、ケイレツに代表される、サプライチェーン上での企業間連携が強い日本では、その解決策もおのずと異なるものになる。 ドイツでは、中堅・中小企業の海外展開が古くから積極的に行われてきた。そのことで、hidden champion(隠れたグローバル・ニッチトップ企業)と呼ばれる企業群を…


「インダストリー4.0」現場からの進め方~山田太郎の製造業生き残りのためのスペックマネジメント術(4)

最近、「Industry4.0」お化けが日本にいるようだ。私の所に寄せられた質問をいくつか紹介しよう。現場層からは「会社の上層部からIndustry4.0の研究をするように言われたが何をしたら良いのか分からない」「工場で多くのデータを集めたが、さっぱり活用されていない」。逆に、マネジメント層からは「山田さん、Industry4.0とは何なのか。分かりやすく教えてほしい」と言われることが増えてきている。 確かに第4次産業革命といえば、なんとなく理解した気になるが、その実態についてなかなか体系的に把握している人は少ないのではないだろうか。詳しくは1月20日号の1面記事を見ていただきたいが、新しい機…