三日会わざれば刮目せよ 人も企業も短期間で成長する 変化に敏感であれ

「男子、三日会わざれば刮目して見よ」人は短期間で成長する。次に会うときは注意して見よという意味で、もともとは古代中国の魏呉蜀の争いを描いた三国志演義に出てくる故事が元になっている。

呉の武将の呂蒙は、家が貧しく学問に触れられず、若い頃は、武には優れているが無学の者というレッテルを貼られていた。国王の孫権はそんな呂蒙に対し、学問も大事だから学べと命じたところ呂蒙は熱心に学び、数年後には文武を兼ね備えた立派な人物に成長。それを見た呉の重臣の魯粛が感嘆して、この言葉を発したとされる。

FA業界を戦うプレイヤーたちも昔とは大きく姿を変えている。例えば三菱電機は、ハードウェアのFA機器だけでなく、いまやSCADAやデータ分析等のソフトウェアも揃え、製造業のDX実現をトータルに支援する企業に変貌している。オムロンも、センサやスイッチなどFA機器を製造販売するコンポメーカーではなく、それらのコア技術や製品を活かして、顧客であるエンドユーザーや機械メーカー等と一緒に現場や装置の進化を実現するソリューション企業になっている。海外メーカーも、かつては日本市場では一部の注力製品に限って展開していたのが、最近は製品投入の幅を広げてグローバルと変わらなくなっている。FA商社やシステムインテグレータも様々な製品を組み合わせて自社ブランドのオリジナル製品を開発して提案するなど、商社の枠を越えてメーカーと遜色ない動きが活発だ。

こうした動きは、始まってからもう数年が経過し、すでに軌道に乗っているものも多い。これらを巷で言われているDXやビジネスモデルも含めた変革として捉えると、FA業界では着手済みで、現在進行中だ。人も企業も短期間で変わることができる。そして今も変わり続けている。昔のイメージにとらわれず、今の姿を見て正確に本質を把握し、その変化を自社のビジネスに活かしていくことが大切だ。

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