DXの「D」に隠されたもう一つの意味 デジタル技術であらゆる民主化を実現する

DXはデジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル技術を活用して既存の社会に変革を起こして良い方向に向かわせようというムーブメントであることは周知の事実。しかしそれが浸透して波及効果を目にすると、DXの「D」が違う意味に思えてくる。DはDigitalではなく、実は「Democratic(民主的な)」のDなのではないかと。

多くのDX事例を見れば明らかな通り、デジタル技術は業務の生産性を高め、人々を重労働や無駄な作業から解放した。その普及によって規模が縮小・消滅した仕事やビジネスもあったが、それ以上に多くの新市場を誕生させ、新たな雇用も生み出している。また、専門性が高くて一部の人でしかできなかった作業や業務に対しても、多くの人がそれに取り組めるようになり裾野が広がった。総じてデジタル技術は、企業はもちろん、従業員や顧客に多くの利益をもたらし、さらには多くの人に挑戦する門戸を広げている。これらはまさにデジタル技術を通じた民主化。言葉遊びであることは重々承知しているが、DX=デモクラティックトランスフォーメーションと言ってもあながち間違ってはいないだろう。

500万年前に猿人が出現して人類社会は始まり、長い歴史を経て、今ようやく個の尊重など「人」にスポットが当たるところまで成熟してきた。世間はDX、GXで色々とにぎやかだが、それが見据える先は市場や企業ではなく、そこに関連する個々の人の幸せであり、それを実現するストーリーでなければビジネスの成功はありえない。DXのDは、手段としてのデジタルのDであり、目指すゴールとしてのデモクラティックのDでもあるのだ。

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