「○○するだけ」の技術を突き詰めろ 専門性と汎用性を両立する価値技術

常にカップラーメンを家にストックしているという人は多いだろう。お湯を入れて数分待つだけで完成し、美味しく食欲を満たしてくれる。味そのものは店舗で食べるラーメンには及ばないかもしれないが、いつでも・どこでも・誰でも・簡単・素早く・同じ味を作り楽しめることが何より素晴らしい。この手軽さは何にも勝る価値だ。

今のような忙しい時代にユーザーが求めているのはスピード。無駄を削ぎ落とし、最短距離を走り、ゴールに到達することだ。そのためサービス提供側は、それを実現できるものを提供する必要がある。また、顧客は1人だけではなく、不特定多数のn人であり、そのすべてを同じようにゴールまで導けることも要求される。専門性の高い技術を、いかに汎用的に使えるようにして提供するか。いまはそこが勝負のポイントになっている。

そこで活きるのが「○○するだけ」の技術だ。カップラーメンはお湯を注ぐ「だけ」で完成する。「○○するだけ」これなら誰でも簡単に、素早く作業が実行でき、スピード感も上がる。キーエンスの画像寸法器は、ワークを置いてボタンを押すだけで部品の寸法測定ができる。IDECの端子台の新製品は、電線の被覆を剥いて接続穴に挿すだけで配線作業ができる。

オムロンのe-治具は、近接センサを差し込むだけで距離調整が完了する。こうした「○○するだけ」が作業の汎用性を高め、既存ユーザーの満足度を上げると同時に、これまで使っていなかった/使えなかった新規客への間口を広げる役目を果たす。「○○するだけ」の技術を沢山市場に出し、積極的にそれらを採用する。それが日本の製造業の生産性を高め、FA産業を強くする。

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