儲かるメーカー改善の急所101項【急所63】設備への考え方

設備はチューンナップできて一人前。内製化でオンリーワンを目指せ。

どんな仕事であっても、プロと呼ばれる人たちにとって、自分が使う道具の調整や改造はできて当たり前です。ときには道具自体を作ったりもしています。買ってきたままで使っているのなら、それはアマチュアの仕事レベルだといえるかもしれません。

もしプロの仕事ができていないのであれば、できるようになる第一歩として、まずは設備のメンテナンスから始めてみましょう。日常点検や給油、増し締めといったレベルから、もう一歩進めたメンテナンスをして、その次には一部分でいいので分解してオーバーホールをするのです。最初は専門家に頼んでも、その作業をじっと観察・研究して、次から自分達でできるようにしていくといいですね。
徐々に実力を向上させていって、設備に独自のチューンナップを施せるようになったら一人前といえます。安く速く他にない製品を造れるようになるでしょう。

そして最終的に、自分たちで設備自体を内製化できるようになれば、圧倒的な強みを持つことができ、間違いなくオンリーワン企業になれるのです。
新型コロナウィルス感染拡大に伴って、外ではみんなが触れるモノになるべく触らないようにしたいという人が増えています。

先日ある回転すし屋さんに行ってなるほどなぁ…と感心したのですが、テーブル上にあるQRコードをスマホで読み取ると、そのお店の私たちが座っている席専用の画面が現れて、自分のスマホで注文からお勘定までのすべての操作が簡単にできるのです。あまりの簡単さに驚きました。

このようにこれまでであったら自分ではとても無理と思われていたことが、スマホを使うと誰にでもできる時代が来ているように思います。同様に、これまでは外部の専門家に頼っていたけれど、これからは自分でできることをどんどん見つけて実行する時代になっていると思います。

■著者プロフィール

【略歴】柿内幸夫 1951年東京生まれ。(株)柿内幸夫技術士事務所 所長としてモノづくりの改善を通じて、世界中で実践している。日本経団連の研修講師も務める。経済産業省先進技術マイスター(平成29年度)、柿内幸夫技術士事務所所長 改善コンサルタント、工学博士 技術士(経営工学)、多摩大学ビジネススクール客員教授、慶應義塾大学大学院ビジネススクール(KBS)特別招聘教授(2011~2016)、静岡大学客員教授。著書「カイゼン4.0-スタンフォード発 企業にイノベーションを起こす」、「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「ちょこっと改善が企業を変える:大きな変革を実現する42のヒント」など。

一般社団法人日本カイゼンプロジェクト

改善の実行を通じて日本をさらに良くすることを目指し、2019年6月に設立。企業間ビジネスのマッチングから問題・課題へのソリューションの提供、新たな技術や素材への情報提供、それらの基礎となる企業間のワイワイガヤガヤなど勉強会、セミナー・ワークショップ、工場見学会、公開カイゼン指導会などを行っている。
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