労働生産性 の検索結果

【提言】先進国最低の『労働生産性』 効率の悪いエンジニアや事務職の実態〜日本の製造業再起動に向けて(34)

内閣府によれば、日本経済は「いざなぎ景気」を超え、戦後2番目の好景気を維持し、GDPも米国・中国に次ぐ世界第3位の経済大国である。しかし、OECD(経済協力開発機構)の発表によると、2016年の国民一人あたりのGDPは世界18位。労働生産性では、残念なことに世界22位、先進国最下位の不甲斐ない実態が報じられている。 労働生産性とは、就業者一人あたりのGDPであり、従業者一人あたりの稼ぎ高を意味する。日本が、先進国最下位ということは日本の就業者は、先進国で最も貧しいことを意味する。22位は、製造業にとってもショッキングな数字であり、また真摯(しんし)に受け止めなくてはならない事実である。 日本製…


【提言】コロナ終息後の希望と脅威 『中小製造業を取り巻く環境激変』〜日本の製造業再起動に向けて(71)

 コロナ禍で中小製造業の経営環境が激変している。昨年度より急激に減少した受注環境を背景に、中小製造業の受注が更に減少するのではないか?といった危惧が報道されているが、実のところ2021年に入り、中小製造業の受注環境は改善傾向にある。  筆者の経営するアルファTKGの主要顧客である『精密板金業界』の最新動向を精査すると、まだ一部の顧客にコロナ影響による受注減少も散見されるが、受注環境は大きく改善されており、先行き見込みは良好である。  その背景には、コロナショックの自然反動も大きいが、中国市場の旺盛なロボット需要や半導体関連など新しい時代の需要が牽引している。特に半導体市場は、精密板金市場に長期…


【新年特別寄稿】史上最大の大変革「NNF」2021年は吉か凶か? 中小製造業DX幕開け

株式会社アルファTKG 社長 高木俊郎   『あけましておめでとうございます。』…しかし、 普段の年とは違うお正月がやってきた。   昨年暮れの忘年会も、年明けの心引き締まった賀詞交歓会もすべてコロナ禍に奪われ、明るい話題の乏しいお正月である。平素なら、お正月には新たな気持で神社を参拝し、新たな一年の心構えを誓うものである。『去年はこうだったが、今年はこうしよう…』こんな小さな希望と勇気のキッカケが『お正月』である。 ところが、今年の正月は『コロナ禍正月』明けても暮れてもコロナ。テレビでは、コロナ報道が繰り返されている。   2021年、守れば「凶」攻めれば「大吉…


総務省「情報通信白書」5Gでワイヤレス化加速、現場の生産性向上 さらに進化

総務省は2020年版「情報通信白書」をまとめ、そのなかで5Gの産業利用について言及している。製造業における5Gの現状と期待とは。 4Gまでの移動通信システムの進化は情報通信産業を一大産業にまで押し上げて「ワイヤレスの産業化」を実現した。続く超高速・超低遅延・多数同時接続という特長を持つ5Gでは、移動通信システムが今度は製造業をはじめとする各産業や分野に広く実装され、デジタルトランスフォーメーションを支える基盤となる「産業のワイヤレス化」を実現する上で、不可欠なものになる。 産業界における5Gへの認識は、総務省「デジタルデータの経済的価値の計測と活用の現状に関する調査研究」(20年)によると、関…


【提言】デカップリングとチャイナ・ショック【コロナ禍が教える日本ものづくり課題】(その3)〜日本の製造業再起動に向けて(66)

コロナ禍の最中に、国際社会では米中による衝突が勃発しており、デカップリング(切り離し)というキーワードが頻繁に使われるようになった。米国による中国敵視と攻撃は日増しに本気度を増しており、共産主義国家である中国を敵国とみなし、米国の党派を超えた国家総意として数々の中国強行策を繰り出している。比較的中国に友好的であった米国の歴史的な方針変換と言って過言ではない。 中国からのデカップリングは、米国から民主主義の各国に連鎖しており、インドなどを筆頭に中国包囲網が形成され、中国は四面楚歌の状況に置かれている。日本のメディアではこれらの状況は報道もされず、政財界でも依然として経済的な中国依存への期待感も強…


【ニューノーマルで変わる製造業の働き方】ミスミグループ本社、デジタルツール活用で時間創出

株式会社ミスミグループ本社 常務執行役員3D2M企業体社長 吉田 光伸氏に聞く 限られた中で最大限の成果を出す時代へ   働き方改革関連法は、リモートワークなど新しい働き方の可能性を示し、働く時間にも上限を設けた。働く側からするとありがたい話だが、日本の製造業の実態に即して考えると、人手不足の限られた時間内で今までと同じかそれ以上の成果を出さなければならなくなったとも言える。これまで通りのやり方では到底対応できず、根本から働き方、業務のやり方を見直し、変えていかなければならない時代がやって来た。 ミスミはこれまで「時間」をキーワードに、機械部品の標準化とカタログ販売にはじまり、MIS…


オプテックス 自動計測カメラ、検温&マスク着用判定 感染拡大リスク低減

オプテックスは、無人運用で検温とマスク着用の有無を同時に検出する「検温・マスク着用判定カメラ」を提供している。   細菌やウイルスの感染予防対策として、現在、多くの人が集まる場所の入り口では、検温やマスク着用有無の確認などを行っており、これらはスタッフや警備担当者で実施されるケースがある。   検温・マスク着用判定カメラは、本体画面に顔をかざすだけで、非接触で瞬時に検温とマスク着用の有無を判定することが可能。検出ログが残るため感染拡大の抑止ができ、人手不足の中、労働生産性の向上を図ることもできる。   体温が高い人やマスクを着用していない人には、音声とアラーム音で注意を促し、電気錠や自動ドアと…


中小企業庁「2020年版中小企業白書・小規模企業白書」改善から一転、厳しさ増す

日本の中小企業 現状とこれから 中小企業庁は「2020年版中小企業白書・小規模企業白書」をまとめ、日本の中小企業の現状とこれからについて分析した。その内容を抜粋して紹介する。 ■業況 深刻な働き手不足 中小企業の業況は、回復基調から一転して減少傾向となっている。中小企業庁と中小企業基盤整備機構による「中小企業景況調査」のDI推移(前期に比べて業況が好転と回答した企業から悪化と回答した企業を引いた数値)では、ここ10年はリーマン・ショック後に大きく落ち込み、その後は東日本大震災や2014年4月の消費税率引き上げの影響でところどころで落ち込みはあるが、総じて緩やかな回復基調で推移してきた。しかし2…


【提言】令和時代の不況防衛対策「生産性向上の最新兵器【RPA】」〜日本の製造業再起動に向けて(54)

元号が変わり、誰しもが明るい未来に期待を寄せているが、消費税増税や米中貿易戦争もあり、決して予断を許さない経済予測が囁(ささや)かれ始めている。中小製造業の経営者も、肌感覚で多少の危険信号を感じているようである。昨年まで、好況感に満ちあふれていた精密板金業界でも、最近では先行き警戒心を覚える経営者が急増している。 7月31日~8月3日まで東京ビッグサイトで開催されたプレス・板金・フォーミング展(MF-TOKYO)は、過去最高の出展社数と来場者数でにぎわうはずであったが、予想に反し、前回より来場者数が減少した。景気のピークを超えた証拠かもしれない。消費税増税、オリンピック、米中貿易戦争、円高など…


【提言】令和時代の製造業の発展戦略再び 「グローバル化と失われた30年」〜日本の製造業再起動に向けて(53)

バブル崩壊から30年が過ぎ去った。かつて『失われた10年』と呼ばれた日本経済の悲劇は、10年を過ぎても続き、今日の若き日本人から「何が失われたのか?も分からない」と言われても不思議ではないほどバブル時代は遠い昔のこととなった。 平成元年の頃、世界経済の頂点に君臨していたのは日本企業であった。世界の時価総額ランキング上位50社に、日本企業の35社がランクインし、日本は光り輝いていた。たったの30年が経過した平成の最後、世界の経済界から日本企業の姿は消えた。令和にバトンが渡った現在、上位50位にランクインできる日本企業はトヨタ1社であり、それも35位。かろうじて入っているのみである。日本企業の労働…