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持続可能なこれからの展示会とは?計測展NEXTが示した未来像

先日開催された計測展NEXTは、非常に刺激的だった。来場者数が未発表なので定量的な評価はできないが、デジタル化やコロナ禍を経て、展示会そのものの存在意義や先行きが不透明ななかで、その挑戦的な取り組みはいくつかの希望を感じることができた。というのも、明らかに従来の展示会の枠にとどまらない意欲が感じられたからだ。
いま製造業各社が求めているものは「①新しい顧客」「②共創パートナー」「③次の時代を支える若い力」だ。受注を増やしながら、新たな事業や課題解決に向かい、かつ持続的な企業運営のための基盤を作っていく。そのために必要なのがこの3つだが、計測展NEXTではまさにそこに着目し、展示会というツールを活用して業界を挙げて、特に②③を外から引き込むための企画が秀逸だった。他の展示会でも学生向け企画やスタートアップエリアなど同様のことはやっているが、計測展NEXTが決定的に違っていたのが、表面的ではなく、より具体的な形で彼らを自分たちのコミュニティに入れるべく取り組んでいたことだ。例えば最も印象的だったのが、各社の人事主導の会社紹介ブースの設置。就職イベントのような形で各社ブースが設置され、椅子に座った学生を前に人事部門が会社紹介をする。通常の展示会ではありえない光景が広がっていた。ただし、展示会で技術や製品を見て、同じ会場内で企業の人事担当と会社や就職の話ができる。学生にとっては業界研究やコネ作りの絶好の場だ。今までだったら展示会と就職イベントは完全別ものであり、融合することはなかった。しかし計測展NEXTはそれを実現していた。これはとても衝撃的だった。
いまから10年以上前、初めてドイツのハノーバーメッセに行った時、あまりの規模の大きさと企画の豊富さ、来場者の多種多様な様に圧倒された。あくまで展示ブースやセミナーが主だが、学生や若い人、子供向けの企画もたくさんあり、まさに業界を挙げた「お祭り」だった。若い頃から展示会で産業界に触れ、就職して再び参加する。展示会は、産業界のなかだけでなく、産業界と一般社会との接点であり、入口としてうまく作用していたのだ。日本の展示会は今のままでいいのだろうか?「持続可能」をキーワードに新しい展示会像を考える上で、計測展NEXTの取り組みはとても参考になった。

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