2011年わが社の経営戦略 製造・営業一体で”質”追求

今年は厳しい景況となる。エコカー補助金がなくなり、家電のエコポイント制度も対象商品が削減された。恐らく国内の設備投資は増えないだろう。しかし、景気悪化を理由に“止むを得ない"ではいけない。景気の好転を待っていては世の中の動きに遅れてしまう。メーカーとして一歩先を行くことである。

当社は、足で情報を集め、今まで気付いていなかった市場を捉え製品を開発、販売攻勢をかける。その際、技術、製造、販売の判断基準は、パイの量を追いかけるのではなく“質"を求めることである。現在、技術、製造、営業が一体で質への取り組みを行っているが、社内の意思統一は強固になっている。

「量」から「質」への転換は、3年前の価格改定が転機となっている。海外の安価な製品とは競わず、品質、性能で競争する道を選んだ。若い幹部が中核になり取り組んだ。技術・製造は高品質・高性能化に取り組み、営業は製品価値を認めてもらう能動的活動を実行した。リーマンショックと不況を通じ、会社の方向性の正しさが実感として社員に行き渡った。社員の若返り時期でもあり、タイミングよく不況をプラスに転換できた。

その効果が今期に現れている。社員が頑張り、期初の予算を10%上回って推移し、リーマンショック前の9割に戻している。工作機械業界に対し営業が新規開拓先として展開、フットスイッチでカスタム品開発にまでこぎつけた。医療機器向けも同様である。また、プラズマ自動切断システムは専門チームを編成し受注増加となった。

今期の勢い、流れを来期も続けていく。

来期は新3カ年計画をスタートさせるが、メーカーとして攻めの姿勢で取り組み、成熟社会だからこそできる質的成長を図る。フットスイッチなどの新製品も発売する。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています

特集の最新記事8件

>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG