インバータの省エネ事例

2012年11月21日

【冷却ポンプのインバータ化】

高周波焼入炉の冷却水循環ポンプはバルブで流量制御しているため動力損失が大きい。

改善対策として冷却水循環ポンプをインバータ化し、バルブを全開として負荷(流量)に応じて回転制御させ、省エネ化を実現する。

・前提条件=5・5kWポンプ用電動機5台、インバータ効率0・95、現状と改善後の入力比80%、運転時間2500h/年、電気料金単価18円/kWh。

・効果=原油換算削減量2・8kL/年、CO2削減量4・1t―CO2/年、削減金額19万5000円/年。

【排風ファンのインバータ化】

工場の排風機は、設備稼働率が低下する夜間は風量をダンパで負荷80%に絞って運転している。

改善対策として省エネ的に改善の余地があり、排風機の電動機にインバータを採用して夜間に回転数を下げる。

・前提条件=排風機用電動機は容量2・2kWを3台、現状負荷率(使用風量比)80%、インバータ効率0・95、運転時間2880h/年、電気料金単価18円/kWh。

・効果=原油換算削減量2・1kL/年、CO2削減量3・1t―CO2/年、削減金額14万5000円/年。

【コンプレッサの配管系統、制御の改善】

工場の圧縮エアは同じコンプレッサから、高圧が必要な汎用エアと比較的低圧で十分なブロー用エアを供給しているが、ブロー用エアの使用量が多く、7台のコンプレッサはフル稼働に近い。

改善対策として55kW1台を台数制御、37kW1台をインバータ制御、エアブロー専用の低圧コンプレッサ増設(配管は別系統)。

・前提条件=コンプレッサ対策後として台数制御で55kW1台は30%停止、インバータ制御で37kW1台は電力33%減。低圧コンプレッサ5・5kW1台増設(24h/日)。モーター負荷率80%、運転日数252日/年、電気料金単価18円/kWh。

・効果=原油換算削減量20・0kL/年、CO2削減量29・9t―CO2/年、削減金額140万1000円/年。

【ボイラー用ファンのインバータ化】

ボイラー用ファン(22kW)は、ダンパで風量を75%に絞って運転されている。改善対策としてダンパ開度を100%とし、インバータによる回転数制御を行い、ファン駆動電力の低減を図る。

・前提条件=ファン駆動モーター22kW、インバータ導入による効率0・95とすると回転数制御による動力削減率0・49、運転時間2940h/年、電気料金単価18円/kWh。

・効果=原油換算削減量8・2kL/年、CO〓削減量12・2t―CO2/年、削減金額57万1000円/年。

【給気ファンのインバータ化】

ホテル(延べ床面積37000平方メートル)で7台の空調機に2台の給気ファンが設置されているが、空調機運転数に関係なくフル運転されている。

改善対策として給気ファンモーターにインバータを設置し、空調機の運転台数に合わせ風量を制御する。空調機入り口のダンパは空調機の運転に合わせON/OFF制御する。

・前提条件=給気ファンは30kW2台、運転日数365日/年、運転パターン(8時~20時)AC7台+ファン2台、(20~8時)AC4台+ファン2台、インバータ効率0・95、運転時間2880h/年、電気料金単価18円/kWh。

・効果=原油換算削減量23・4kL/年、CO2削減量34・9t―CO2/年、削減金額163万8000円/年。