- 2022年5月24日
儲かるメーカー改善の急所101項【急所62】工場の構造
工場内の扉は、防犯、防音、安全、衛生、省エネ、保温、法律上…必要なものに限定せよ。 扉がやたらに多い工場を見たことがありませんか? 出入り口の扉にはじまって、機械の扉、廊下の扉、資材収納のロッカーの扉、事務所の扉、倉庫の扉…と何をするにもどこに行くに […]
工場内の扉は、防犯、防音、安全、衛生、省エネ、保温、法律上…必要なものに限定せよ。 扉がやたらに多い工場を見たことがありませんか? 出入り口の扉にはじまって、機械の扉、廊下の扉、資材収納のロッカーの扉、事務所の扉、倉庫の扉…と何をするにもどこに行くに […]
電気は、消すより消えるようにしろ。 経費削減で電気代を少しでも節約するために、照明を間引いたり、明かりが不要な時には消灯の号令をかけている工場は多いと思います。誰もいない倉庫を明るく照らす必要はありませんからこの指示は筋が通っています。しかしこの消灯 […]
モノを持って運ばない。移動させるのに動力を使わない。 私は「からくり」のカイゼンが大好きです。センサーとモーターを使っての自動化など、もちろんカイゼンには欠かせませんが、目の前でシンプルな構造で動く「からくり」カイゼンを見るとやはり心が躍ります。 そ […]
モノづくりの職場で使う機器は進歩していて、いろいろな部分が自動化され便利になっています。しかし設備の導入にばかり目を向けていると、自然が持つ本来の力を活用しきれずムダな投資や動きをしてしまうこともあるのです。例えば、離れている二つの設備をコンベアやA […]
流れ生産してくれる設備は売っていない。 工場を見学すると、一つの場所に同じような設備が並んでいるレイアウトであることが多いと思います。同じ工程の設備がそれぞれ一カ所に配置されているので工程別レイアウトと呼ばれています。 一方で、いろいろな設備が一カ所 […]
工程間の流れをつくれていない限り、システム導入によってかえって管理が発生し、在庫が増える。 システムを万能のように考えて、導入すれば生産性は飛躍的に高まると思いこんでいる会社は多いものです。しかしシステム導入によってかえって管理のための人が増えて、在 […]
全工程の中で、最も遅い工程の速さでしかモノづくりはできない。 工場で改善をする時、目の前の工程の改善に集中することはもちろん大切なことです。しかし、もう一つ大切なこととして、この工程の改善が全体のモノづくりの流れに対してどのような影響を与えるかを考え […]
製造情報は、データベース化して流れるようにせよ。 工場の現場では、ホワイトボードに生産計画が書かれていたり、工程ごとに指示書が貼られていたりします。しかしそれが現場のみの活動なのか、データサポートの援助があっての活動であるのかで大きな違いが出ます。 […]
機械や設備には、工程の番号と流れレイアウトが確認できる番号表示をせよ。 工場ではよく設備ごとにさまざまな情報が表示されています。例えば研磨とか溶接といった「工程の名称」であったり、あるいは機械の番号や取得年月日といったものですね。 しかし、以前ある工 […]
ラインを短くすれば、品質は上り、コストは下がる。 工場見学をしていると、時々変な形のレイアウトの現場に出会うことがあります。離れている工程の間を無理やり長いローラー設備でつないでいたり、変な位置にある機械に橋渡しするためにコンベアが蛇行してつながって […]
注文がないところに生産はない。 多くの工場では日々たくさんの製品が造られていますが、増産することより難しいのが、生産量が減った時の対応です。 対応で最もやってはならないことは、「手が空いてしまってはならない!」と考えて、造る必要がないモノを造ってしま […]
クレームは、人海戦術では解決しない。 クレームは火事と同じです。起こさないのが一番いいのはもちろんですが、もし起きてしまったら消火が第一優先です。まずはお客さまにおわびして、代わりの商品をお届けしたり緊急の修理をしたりと、人海戦術でも何でもいいので一 […]
管理専門の人がいるということは、現場が上手く回っていないことの現れである。 管理部門、管理スタッフの仕事は何でしょうか?「管理すること」ではないですよ。答えは全く逆なのです。すなわち、ベストの生産ができるように、ヒトとモノと設備の動きを見て、調整、改 […]
少数精鋭は少数から。上から人を抜くと精鋭化する 「少数精鋭化」という言葉は現場でよく聞かれる言葉の一つであると思います。とても重要なことであり、会社に少数精鋭のチームがいくつもあったら、これからのポストコロナあるいはウィズコロナの時代にとても心強いで […]
誰でもが何万回でも、繰り返し行えるようにすることを標準化という。 標準化を、作業手順やマニュアルを作ることと考えている工場を時々見かけます。 しかし真の標準化とは、「誰もが何万回でも繰り返すことができる」というやり方を決めることがその本質です。当然の […]
作業改善ばかりを考えるな。その作業が、会社に利益をもたらす仕事になっているかを考えよ。 現場改善を「作業改善をすること」と捉えている会社は意外と多いものです。作業を改善することで能率が上がり、その結果、会社経営に貢献できるということです。もちろん間違 […]
ニセ者の職人がのさばっていないか。 私は「職人」という言葉が好きです。職人さんは一つの困難なことにコツコツと研鑽を重ねて、誰にもまねできない卓越した技術・技能を身に付けている人のことですから、当然のことですがとても憧れます。いわゆる、「職人技(わざ) […]
小さな仕事はパソコンで、大きな仕事は模造紙で。 新型コロナウイルス感染拡大に起因する多くの問題対応で、いろいろな大きなプロジェクトが政府主導で進められています。しかし中には進捗がモタモタで見ていてとても歯がゆい思いをさせられるプロジェクトも多いですね […]
「人に教わってみんなができるようになる一番難しい技術は?」と聞かれたら皆さんは何とお答えになるでしょうか。私は自動車の運転ではないかと思います。目、耳、手、足の全てを使って次々に起きる変化に、全て一人だけで即座に対応するという作業のレベルは並大抵では […]
先回は私の50年前のアルバイト経験の話をいたしましたが、今回はそれの説明になります。 仕事を教えているつもりでも、よく見てみると手順や動作、配置といった作業しか教えていない人が多いものです。 作業手順を教えることは確かに重要ですが、何のために作業して […]