エキスパート待望 の検索結果

製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (19)

本質から目を離さない 今日のコラムでは少し趣向を変えて技術とサイエンスということについて考えてみたいと思います。 技術とサイエンス(科学)の関係を考えるとき、両者にはかい離があると考える方が思ったより多いようです。技術者にとってサイエンスは大学の先生や研究機関がやることだ、という思い込みがあるようです。技術者というと愚直に油まみれになりながら泥臭く仕事をする、というイメージがその根底にあるように感じます。しかしながら技術者にとってサイエンスは決して遠い話ではなく、むしろ非常に近いものであるということを今一度考えてみたいと思います。   サイエンスの根底と技術との関係 サイエンス、つま…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (18)

若手技術者にとって最上位の概念は 若手技術者にとって、最重要の最上位の概念とは何でしょうか。育成に労力を注ぐ故、ついつい後回しにされてしまう、またはこれは常識であり、当然わかっているであろう、ということで見逃されてしまうのが実情のようです。今回の技術者育成研究所のコラムでは若手技術者に強く認識してもらいたい最重要の「最上位の概念」についてあらためて考えてみたいと思います。   ■若手技術者にとっての仕事の最上位の概念は製造業の根幹 答えはとてもシンプルです。なぜならば若手技術者に理解してもらいたい最上位の概念は、製造業にとっての根幹だからです。 最上位の概念。それは「顧客に販売する製…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (17)

若手技術者の成長を許容できる中堅技術者を生み出すには 管理職の方から見てなかなか中堅技術者を上回る若手技術者が出てこないと感じることはないでしょうか。 これは若手技術者を主に指導する中堅技術者が、基本的なことを教える一方、それ以上のことに対しては積極的に教えることは少なく、また自分を上回りそうになると力で押さえつけようとする、という散見される状況が一因のようです。 もちろん中には積極的に指導を行い、自分を上回る技術者を育てたい、という度量のある技術者の方もいらっしゃいますが、いずれにしても企業によっては上述の状況が現場で起こっているのは事実です。   ■若手技術者を指導する中堅技術者…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (16)

集中力に欠ける若手技術者の指導 若手技術者の中には集中力に欠け、指示事項を早とちりしてしまう方はいないでしょうか。比較的頭の回転が速い方に多いのですが、指示事項を最後まで聴かずに走り始め、ある程度行ってから「あれ? 何をやっているんだっけ。」と思い立って戻ってくるイメージです。指導する側としては、「どうして説明を最後まで聴かないんだ」といらだつ一方、仕事は遅れ、貴重な業務時間を無駄にしてしまうことになります。   ■指示の基本は活字ベースだが復唱も効果的 やはり最も効果的なのは活字ベースでの指示です。指示事項をその場で書いてもらうというのも効果的であり、指示を受けた若手技術者の頭の整…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (15)

社員教育に対する法人減税の取り組みの盲点 先日、全国紙、地方紙で経産省と財務省が2018年度税制改正で、社員教育を拡充した企業の法人税を減税するしくみの検討を開始するという記事が書かれていました。 控除の対象と想定されるのは、留学の費用や社員研修の受講費、公認会計士などの専門的な資格の取得費用など、とのことですので技術者の人材育成も対象になる可能性があります。 今回はこの記事を参考に技術者人材育成についてもう一度考えてみたいと思います。   ■国の後押しは極めて重要 技術者人材育成に限らず、人材育成全体に対し国の後押しというものは非常に重要です。今回のように法人税の減税といった経済面…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (14)

若手技術者の視野を広げるためには 若手に限らず技術者というのは自分の専門的な部分にのめり込みがちな性格の方が多いため、仕事の視野が狭くなりがちです。 例えば自分の専門についてはいくらでも話をすることができる一方で、同じ技術でも少し専門領域がずれると全く話ができなくなる、ということはざらにあると思います。 基本的にはこれが大きな仕事の支障になるということはないかもしれませんが、長い目で見た時、若手の段階からあまりにも狭い範囲で閉じこもってしまうと、ある程度年齢を重ねた時に柔軟性に欠ける人材になりかねません。 一般的に、技術者といえどもある程度年齢を重ねれば管理職に進んでほしいのが組織の本音。この…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (13)

大学教育と産業界の要望 「文章作成力」つけるべき 研究と技術とも言い換えられるかもしれませんが、ここのバランスをどう取るのかというのは比較的難しい議論です。大学というある程度閉鎖された空間に限った経験ベースの話や、または開発現場の修羅場を通らずに述べられる評論など、この辺りの議論に関し疑問を感じることが多いのが実感です。 そこで今回のコラムでは大学教育と産業界の要望という題名で、本テーマについて考えてみたいと思います。   ■大学教育の意義 若手技術者は大学の先生から一般的にはアカデミックベースの教育を受けます。既知の理論の上に新しい理論の発見を目指す、というのは技術者としても極めて…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (12)

技術不正やデータ改ざんの恐ろしさ 「顧客を大切に思う姿勢」が最大の武器 昨今の日本を代表するメーカーの不正や改ざんに関する話を耳にするたび、日本の製造業の危うさを感じます。大手自動車メーカーによる品質管理体制の不正、大手鉄鋼メーカーによる材料データ改ざん、といった耳を疑うような話が次々と出ています。このようなニュースを目にすると、「大手メーカー故の規模の問題点だ」「グローバル競争の厳しさゆえの弊害だ」といった本流とは異なる議論に陥ることも多いようです。ここは今一度、技術というものについて振り返る必要がありそうです。 ■技術は決してうそをつかない「真実」 技術者に限らず、研究者でもそうですが、基…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (11)

若手技術者に対する理想的な指導者 任せながらもフォローする 今日のコラムでは若手技術者に対する理想的な指導者について述べてみたいと思います。 ■指導者側に求められる多様な選択肢 若手技術者の指導というのはさまざまなアプローチがあるものの、最後はその人となりに影響を大きく受けるため、指導する側がいかに多くの選択肢を用意できるかが勝負となります。 もちろん根幹部分として、本コラムでも述べている陥りがちな技術者育成パターンになっていないか、そして活字を基本とした論理的思考力の鍛錬が盛り込まれているか、というところは不変です。しかし、これを具体的な実務レベルまで落とすためには個々人の性格やスキル、業界…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (10)

若手技術者への技術の伝承 効果絶大活字の「手順書」 ■技術の伝承に必要なものは何か 様々な所で語られることの多くなった技術の伝承問題。団塊世代の定年により、技術力低下が懸念されるというのが大方のロジックのようです。 一例を以下のURLで示します。(http://jma-column.com/denshou/)ここで述べられているのは教えられる側が作成する文書を教える側が確認するというStep式となっています。これはこれで機能するやり方かもしれません。 その一方で実情をお話しすると、教える側がきちんとした文書を作成できる論理性を持っていないと、段階を踏んで教えられないことはもちろん、指導内容が発…