根本隆吉 の検索結果

基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (22)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その3) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える③ 費用対効果に必要な苦労と覚悟   Material(部品・材料) 中国に進出した日系企業ですが、当初は生産に投入する部品や原材料を日本から送り込んでいました。しかし、日本からの運賃などの費用を考えると、思ったほどのメリットが得られません。加工賃だけでは競合と差別化できなくなってきたという事情もあります。自分のところが後追いで中国に出た場合もあるでしょう。 そのようなことから中国現地で調達できる原材料や部品を使用することになったのです。これがいわゆる現地調達です。 現地調達も最初は日系中…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (21)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その3) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える② 目指す「技術レベル」を明確に   設備・機械のオペレーションノウハウの続きです。 ②消耗品や摩耗品の管理 消耗品や磨耗品の管理も重要です。特に摩耗品の管理が不十分で不良になったという事例を中国で数多く経験しました。 日本の工場では問題なくできていた摩耗品の管理が、中国工場ではできていませんでした。この管理ノウハウも落とし込まれていないのです。今一度自社工場でのこの管理体制をチェックしてみてください。   ③メンテナンス管理 機械の可動率を上げる、品質不良を発生させないためには…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (17)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その2) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える② 重要な役割を担う「科長」 今回は、管理者の中の科長について見ていきます。   科長 作業者から班長・組長を経て科長になる人もいますが、多くは既に他社で管理職を経験した人や大学卒の新人を将来の候補として採用している企業が多いようです。 現場の科長には、班長・組長とはまた違った多くの重要な役割があります。現場の日常管理を任せることになるわけで、日々の生産が問題なく行われること、何か問題や異常が発生したときの対処など生産品の品質確保という重要な役目を持っています。 生産品の品質確保と言う面で…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (16)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その2) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える① 育成なしには人材育たない 生産の3要素のMan(人)について考えています。 前回までは、作業者について見ていきました。今回からは、管理者と経営層について詳しく見ていくことにします。 管理者 中国工場でいう管理者とは、現場の班長さんや科長さんのことです。まず班長(組長)さんから見ていきます。 班長(組長) 班長・組長は現場を指揮管理しているという観点から、工場の品質を左右するキーパーソンといえます。自社製品のQCDレベルは、班長・組長のレベルによって決まると言ってもよいでしょう。 多くの工場では、…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (15)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その1) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える③ 作業者の定着は誇りと満足度   前回は、定着率が悪化したために従来型作業からの転換ができなかった日系工場の事例を紹介しました。 今回は、作業者を定着させるために何が必要かを考えます。   定着させる-そのために何が必要か 中国の人は会社への帰属意識が薄いと言われています。これはその通りでしょう。そんな中国の人に、少しでも自分の会社、自分の工場と思ってもらいたいものです。それが定着につながり品質にもよい影響を与えることになります。ここでは、作業者の定着に有効な二つの方法を紹介し…


基礎から学ぶ中国工場管理~実例で学ぶ管理のポイント~(14)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その1) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える② 激しい作業者の入れ替わり 今回は、ある日系中国工場で取り組んだ事例を紹介します。この日系工場では、従来型の作業からの転換を目指しました。 従来型の作業と目指した形の違いを表に示します。 従来型作業というのは、前回書いたような「単純化・標準化、マニュアル通り、熟練不要」のことです。目指した形というのは、作業を「複数化・組合せ」するセル生産型の作業になります。そのためには作業者のスキルアップと熟練が必要になり、熟練が達成できれば、そこにはノウハウが蓄積され会社の財産になると考えた訳です。 一方で次の…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (13)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その1) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える① 作業の単純・標準化が必要 このシリーズから中国工場の品質管理について書くことにいたします。 中国工場に生産を移管したときにどの企業でも直面するのが品質問題です。日本で問題なく生産していたものでも、中国生産では簡単には同じ品質になりません。 中国工場の品質が悪いのはなぜか、問題点は何かを考えるとさまざまな要因が浮かんできますが、ただ考えていてもまとまるものではありません。このようなときはある切り口をもって考えると漏れなくダブりなくまとめることができます。そこでわたしは生産の3要素(3M)を切り口と…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (12)

赴任者のための現地(中国人)社員のマネジメント(その2) -労務管理・リスクマネジメント-⑤ 通訳は万能ではないと認識を 今回は、通訳に関するリスクについて書きたいと思います。 中国で仕事をするうえで通訳にもリスクがあることを認識することが必要です。異国の地で仕事をする生活をおくる場合には、大なり小なり言葉の壁というものが存在します。その存在をしっかり認識しましょう。多分みなさんには通訳が付くと思いますが、それで言葉の壁がなくなるということではありません。もちろん中国語がペラペラで通訳不要と言う方もいるでしょうが、全体としてみれば少数だと思います。 繰り返しますが、通訳を使っても言葉のリスクや…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (11)

赴任者のための現地(中国人)社員のマネジメント(その2) -労務管理・リスクマネジメント-④ キックバックの対応は慎重に 今回は、従業員(中国人、日本人)の行動に関するリスクについて、書くことにします。 ひとつ目は、従業員の不正・横領・盗難です。中国工場では常にこのリスクは存在すると考えておいた方がよいでしょう。不正が起きないような仕組みや制度にすることが大事です。換金できるものは何でも横領や盗難の対象になりますが、やはり材料関係がターゲットになることが多いですから、十分注意してください。 ある日系の工場では、こんな横流し事件が起きました。樹脂のシート材料が巧妙に倉庫から持ち出されていたのです…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (10)

赴任者のための現地(中国人)社員のマネジメント(その2) -労務管理・リスクマネジメント-③ 評価理由をしっかり説明 今回は人事制度と評価、リスク管理(ストライキ)に関して考えてみます。人事制度と従業員に対する評価も赴任者にとって難しいものです。これらに関して中国の場合、信賞必罰が有効だし必要です。よくやった人にはご褒美をあげ、よくなかった人には何らかの処置を取る。アメとムチですね。結果や理由が明確であれば、評価に差を付けることに問題はありません。 ただし、中国人は評価に対して非常に敏感ですから、自分の考えと違う評価だった場合、不満をぶつけてきたり、見直しを求めてくることは少なくありません。そ…