
横河計測は、中波赤外域(MWIR)測定用の光スペクトラムアナライザ「AQ6377E」を発売した。
5µm帯を含むMWIR帯用レーザーの研究者や開発者から、サイドモードの状態を含むレーザースペクトルを正確に可視化できる光スペクトラムアナライザが求められている。それに対し同製品は、高速で正確な測定、さまざまな条件下でのパルス光測定への対応能力、フーリエ変換方式よりも優れたサイドモード抑制比(SMSR)の評価方法等を実現した光スペクトラムアナライザとなる。
新開発の高性能チョッパーを内蔵し、測定感度設定に応じて自動的に動作し、MWIR光スペクトルを測定する際のバックグラウンドノイズの影響が削減でき、現行機種より高速で正確な測定が可能。新機能「アドバンスドパルス光測定モード」を追加し、パルス光測定能力が大幅に向上し、これまで困難だった低繰り返し周波数のパルス光などの測定ができるようになった。
広いレベル範囲での一括同時測定についても、新仕様「測定ダイナミックレンジ」によって仕様化し。広い測定ダイナミックレンジの特性により、ユーザーはフーリエ変換方式では可視化が難しいレーザー性能の指標であるSMSRを正確に評価できる。
レーザー技術の研究や光パラメトリック発振器(OPO)などの非線形光学研究、CO2、N2O、NOなどの環境ガスのセンシングに関する応用研究などの用途に最適となっている。