
シスメックスは、グローバルでの需要拡大に向けて機器生産機能を強化するため、臨床検査のトータルソリューションに欠かせない検体検査用の搬送システム製品や周辺装置などの設計・生産を担うシスメックス RAの工場を同市内で移転・拡張し、生産能力を現在の2倍に引き上げる。稼働開始は2025年4月の予定。
シスメックスRAは、グループの基幹工場の一つとして、検体検査機器の搬送システム製品をはじめとした臨床検査のトータルソリューションを支える製品の設計から生産までを一貫して担い、直近では世界初の精度管理物質自動測定を実現したシステム製品群などを手がけている。
新工場では、検体検査機器及び周辺装置等を生産し、生産エリアの拡張に加え、部品・ユニットの共通化、生産ラインのフレキシブル化、ロボットを活用した自動化などによる生産効率の向上により、生産能力を約 2 倍に拡大。既存工場は、新たな技術の実用化を加速するための設計ラボとして再整備し、精密機器メーカーの拠点が集積する長野県の地の利を活かしたオープンイノベーションを推進する。
敷地面積は1万4960平方メートル。2025 年 4 月稼働予定。投資総額は約 47 億円。