
三菱電機は、モーター出力15kW以下で国内メーカーとして初めて効率クラスIE5を達成した、高効率同期リラクタンスモーターRF-SR形「MELSUSMO(メルサスモ)」を発売した。
同製品は、モーターの回転子鉄心形状を専用設計で最適化し、モーター効率 94.7%と効率クラスIE5 を達成。回転子鉄心で発生する電力損失を従来機種比で約60%に抑え、効率クラス IE3のSF-PR 形に比べて約20%削減し、モーターの高効率化を実現。モーター運転時の消費電力を最大約9%低減でき、ビルや工場における空調、コンプレッサー、ポンプ等に使用されるモーター運転時の消費電力低減によるCO2削減に効果的。回転子にアルミダイカストを使っていないので製造工程削減を実現し、製造時のCO2も低減している。
モーターの回転子に永久磁石(レアアース)を使用しない構造を採用し、省資源化を実現。永久磁石モーターと比べてモーターの分解が容易にでき、ベアリング等の保守部品を交換しやすく高いメンテナンス性を実現。
駆動用インバーターの新製品として、最適制御で同期リラクタンスモーターの高効率運転を実現する「FR-A800-SYN」、「FR-F800-SYN」の2機種を発売。あらかじめモーターの定数等を内蔵し、パラメーターを設定するだけで省エネ運転を可能としている。