踏み出せばその一足が道となる 老いて朽ちる前に挑戦を

「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けば分かるさ」先日亡くなったアントニオ猪木氏が引退スピーチで披露した「道」という詩だ。もともと新日本プロレスの道場に飾ってあった言葉で、その原典は一休宗純とも言われるが、実際は僧侶の清沢哲夫氏の詩「道」だそうだ。

引退スピーチでは詩の朗読の直前に、こんなひと言を付け加えられている。「人は歩みを止めた時、挑戦を諦めた時に老いるのだと思います」。もちろん年を重ねるごとに肉体の衰えは出てくるが、チャレンジを続ける限り老いることはない。年齢は関係なく、挑戦し続けることの大切さを伝え、その上で一歩を踏み出すこと、迷わず進むことへのエールを送っている。氏はプロレス引退後も政治家や実業家として次々と新たなステージで闘い続けた。生涯にわたって闘魂を燃やし、有言実行を果たし、多くの人に勇気を与えてくれた

いま日本の製造業界に闘魂はあるか?若い人に過度の期待を寄せ、自らは一歩を踏み出さない。挑戦しない、歩みを止めていて、それでいながら自分が関わる領域では進化や拡大を望み、定年まで逃げ切りを図る。そんな無責任で傲慢になってはいないだろうか。最近、若者の間では昭和や平成初期の文化がブームになっているが、それは野心的で色々と挑戦し、元気があった時代への憧れの裏返し。その時代を駆け抜けた人たちは皆いろいろなことにチャレンジした人たちであり、若い人にとっては憧れの存在でもあるのだ。今は年齢を重ねたかもしれないが、元気があればなんでもできる。老いて朽ちる姿は見たくない。

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