日東工業 「優良な製品で社会に貢献」 佐々木拓郎取締役社長

昨年の国内景気は、政府の公共事業増加等の経済対策により、企業収益と雇用環境の改善が進んだことや、日銀による量的・質的金融緩和政策に支えられ円安・株高基調となった。しかし、消費税増税の反動に伴う個人消費の停滞から景気の足踏みが見られたことにより、年末にかけて消費税再増税の延期発表と衆議院の解散総選挙が行われ、諸政策の実行に遅れが生じるなど、不透明感が拭えない一年となった。迎えた本年は、円安進行による原材料価格の上昇など懸念事項は存在しているが、年間を通して緩やかに景気回復していくものと予想される。このような状況下、当社を取り巻く環境は、電力各社の再生可能エネルギー発電設備に対する出力制限問題や、新設住宅着工戸数の低調な推移がみられる一方で、民間非居住建築物棟数の減少テンポの鈍化や、堅調な設備投資需要など跛行性を示しており、予測しにくい展開といえる。

当社としては、「優良な製品をもって社会に貢献する」という社是のもと、再生可能エネルギーである太陽光発電設備に関連する接続箱や集電箱、発電状況を監視する装置「PVユニット」などの製品販売に注力してきた。また昨年は、高圧受電設備の輸送に関して、トラック輸送から鉄道輸送への「モーダルシフト」を推し進め、国土交通省から業界初となる「エコレールマーク」取り組み企業と認定されるなど、物流過程において環境負荷低減に向けた取り組みを行ってきた。

今後も、EV・PHEV自動車用充電スタンドの販売・サービスの強化や、蓄電池収納ボックス、分散電源システムに対応する電源切替盤の提案など、エネルギーマネジメント市場への製品展開を行うのはもちろんのこと、製造、販売、物流など当社事業に関わるさまざまな過程においても、社会・環境に貢献する新たな価値を作り出していける企業として全力で取り組んでいきたい。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています

特集の最新記事8件

>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG