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NKE、中国華南地区で保守メンテ事業を開始

NKE(京都府長岡京市馬場図所27、GEL075―955―0071、中村道一社長)が100%出資している、中国広東省広州市の子会社「広州中村機器自動化」(安藤拓司董事長=NKE取締役)が、華南地区を中心に搬送機器・システムなど、自動化機器の保守・メンテナンスサービスを本格的に開始した。同社では東南アジア地区に製造会社も設立する方針で、海外事業の拡大を目指す。 広州中村機器自動化は、同社初の海外拠点で2012年に設立。広州地区を中心に中国華南地区の日系自動車関連メーカーや工作機械関連メーカー向けに、搬送システムや自動化ラインの保守とメンテナンスを行うもの。 コンベヤやエアチャックなど搬送システム関連部品の在庫体制が整っており、同システムの付帯部品であるガイドなどは、現地の協力工場で委託加工して調達し、部品レベルからシステムまで一貫した技術サービスの提供を行う。 また同社では、東南アジアで自動搬送装置部品の製造会社を設立する予定を進めている。当初は中国に設立する予定であったが、一国への集中リスクを避けるために変更したもので、タイなどを候補地に今後詰めていく。 新製造会社では、エアチャックやスライドシリンダー、コンベヤなどの搬送装置向けを中心に、アジア仕様の部品を主に東南アジアや中国、インドの日系企業に納めている。将来的には日本市場への逆輸入も狙っていく。 一方、国内では東日本地区での事業を強化している。同地区での事業展開の核となっている東日本エンジニアリングセンター(さいたま市)の機能を強化し、サービスの質の強化とスピードアップを図ったことで、簡単な加工からカスタマイズまで対応可能となり、受注案件の拡大につながっている。 同社では、今後も東日本地区を事業拡大が見込める地域ととらえており同社が得意とするエンジニアリング力を最大限に発揮し、単品からシステム展開まで幅広い事業展開を行う方針である。