【各社トップが語る2024】鳥居電業「顧客との勉強でお役立ち」代表取締役社長 齊藤 修

2024年3月期の売り上げは、前年度比横ばいか、微減を見込んでいる。当社の主力販売先であるメディカル関係向けの売り上げが堅調に推移したことで業績をけん引した。メディカル関係はコロナ禍で投資が多少停滞していた時期もあったが、感染症対策をはじめとした投資の上積みが活発化しており、24、25年も継続した売り上げが見込める。一方で、工場など産業機器向けの売り上げはしばらく厳しい状況は続きそうだ。来期の売り上げは、後半に期待し今期比110%ぐらいを考えたい。
 昨年からお客さまへの訪問展示会を再開した。ここ数年、コロナや納期管理などに追われたことでお客さまとじっくり話す機会が減っていただけに、コロナが落ち着き、需要も一段落したこの時期に、新規顧客の開拓と市場ニーズの掘り起こしを進めている。お客さまも、ベテラン社員の減少や新入社員が加わる中で、人手不足やコロナもあり今まで対面での社内教育ができていない所が多くなっており、改めてFA機器を持参して勉強してもらっている。お客さまの中間層のエンジニアが特に不足して学ぶ機会が少なくなっており、ここで当社が教育の役割を果たすことで役立ってくれている。
 GX(グリーントランスフォーメーション)化の流れの中で、CO2(二酸化炭素)への関心が高まっているが、エネルギーである石油、ガス、水素などをうまく使いこなすことで環境負荷の少ない社会が実現できる。中でも、CO2排出量を減らすために小規模プラントでのSCADA利用の提案では、FA向け技術が生かせることから期待している。新商材のテックマンの協働ロボットも人手不足を補う切り札として、提案先、方法を工夫しながら次の営業展開つながるように取り組む。
 25年に創業100周年を迎える。次の100年に向けて、今後の展開で何を仕掛けられるかをじっくりと考えていきたい。

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