
エレクトロニクス業界の国際標準化団体IPCは、10月23日から25日にポートメッセ名古屋で行われた名古屋ネプコンジャパンで、はんだ付け技術の日本一を決める「IPCはんだ付けコンテスト日本大会2023」を開催し、アドバンテストの長谷部恵子さんが優勝した。長谷川さんは11月にドイツで行われる世界大会に日本代表として参加する。
2023年大会は全国から80人の技術者が参加し、制限時間内に部品取り外し・部品取り付け・機能テストまでのはんだ付けの総合力を競うもので、完成品とそこまでのプロセスが審査されて順位が決定される。優勝はアドバンテスト長谷部恵子さん、準優勝は三菱電機鎌倉製作所の森谷玲於さん、3位にはリコーインダストリアルソリューションズの川上静香さんが入賞した。
世界大会は11月14日からドイツ・ミュンヘンで行われる国際見本市productronica 2023の会場内で行われ、日本をはじめ、中国、イギリス、ドイツなどに加えアフリカ大陸、インド、東ヨーロッパ、アラブ諸国など総勢18名の国代表者で世界チャンピオンが競われる。
IPC日本代表の河野友作氏は「大会の技術レベルは、毎年向上しており、今年も高レベルの競争となった。競争が激化するビジネス環境と同様に、本世界大会は非常にグローバルな戦いとなる。優勝された長谷部様には、日頃より鍛錬を重ねられた技術力で、ぜひ世界一を目指して頂きたい。世界中から集まる専門家のテクニックや異文化交流などの経験をスキルアップに活かし、一層の活躍を期待している」とした。