工場新設・増設情報10月第3週

【日本国内】
▼スターゼン
子会社のスターゼン食品は、主力加工食品である焼成ハンバーグのさらなる生産能力の増強を目的に、福島県本宮市に新工場を建設する。

土地面積は1万732平方メートル、延床面積は3117平方メートル(鉄骨造平屋建て)。初期投資額は30億円(見込み)で、生産能力は月産350トン 。着工は12月、稼働開始は18年10月の予定。

▼セイコーエプソン
中長期的なプリンティングソリューションズ事業の成長実現に向けた計画に基づき、広丘事業所(長野県塩尻市)に、商業・産業用大型印刷機の試作・量産工場およびデジタル捺染のテストラボ機能を備えた「イノベーションセンターB棟」を新設する。

1階を工場およびテストラボエリア、2・3階をオフィスエリアとする3階構造を予定しており、研究開発力・生産技術を強化するとともに、関連部門をオフィスエリアに集約することで業務の効率化を図る。

延床面積は約3万7650平方メートル、投資金額は約160億円。18年夏季に着工、19年度末に稼働予定。なお、同新棟に先立ち着工した最先端の「PrecisionCore(プレシジョンコア)」プリントヘッドを生産する新工場は、18年度上期に竣工予定。

▼デンカ
主要グループ会社のデンカ生研が新潟工場(五泉市)に建設していた、がん治療ウイルス製剤「G47Δ(デルタ)」製造設備が竣工した。

「G47Δ」は、遺伝子改変単純ヘルペスウイルスⅠ型を用いた新しいコンセプトのがん治療薬。同社は、東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授からの委託により、実用化に向けた大量生産法の開発を15年から進め、このたび初期製造設備が完成。稼働は同製剤が厚生労働省から製造販売が承認された後となる。

▼三菱電機
コミュニケーション・ネットワーク製作所の郡山工場(福島県郡山市)に、新たに生産棟を建設する。今後、需要拡大が見込まれる光通信・無線通信機器や映像監視システムの生産規模を約2倍に増強することで、事業の拡大を目指す。

建築面積は約3800平方メートル、延床面積は約7600平方メートル、鉄骨造2階建。投資額は約26億円、稼働開始は18年10月の予定。

【海外】
▼信越化学
総額180億円を投じ、国内外の光ファイバー用インゴット(以下「プリフォーム」)の生産能力を増強する。

世界の光ファイバーの需要は17年上期に前年同期比で10%以上の伸びを示しており、今後も5G、IoT、FTTH、AIなどの需要に支えられ、さらなる成長が期待される。同社はこれらの需要を積極的に取り込み、プリフォームの事業の拡大に注力していく。

光ファイバーメーカーとの合弁会社である中国の信越光棒と長飛信越光棒は、それぞれの生産能力を倍増。ともに19年前半の完成を目指す。合わせて、鹿島工場(茨城県神栖市)にてプリフォームの工場棟を増設し、将来の需要増に備える。増設工事は18年後半の完成を目指す。

▼デンソー
米テネシー州の「DENSO MANUFACTU RING TENNESSEE(DMTN)」において、工場建屋の拡張および生産設備の新設、増強を行う。

DMTNは、現在、同グループにおける北米最大の生産拠点として、主にオルタネーターやスターターなどの電装品、メーターやヘッドアップディスプレーなどの情報安全製品、エンジンECU(Electronic Control Unit)などの電子部品を生産。電動化や自動運転など新たな分野における生産体制を強化するため、20年までに約1000億円(10億ドル)の投資を行う。また、併せて約1000人の従業員を現地で新規採用する予定。

▼トクヤマ
電子工業用の高純度IPAの台湾市場における需要増に対応するため、現地法人である台湾徳亞瑪股の第2工場を建設する。

高純度IPAは半導体洗浄剤としての需要拡大が見込まれ、さらに半導体メーカーにおける微細化製品生産の進展に対応すべく、供給体制強化・拡大、およびさらなる高純度化を進めていくことで、台湾市場での事業拡大を図る。稼働開始は19年1月の予定。

▼日立金属
中国における工具鋼のソリューション営業体制強化に向けて、浙江省に新会社「日立金属(寧波)」を設立、工具鋼の切断・加工機、熱処理設備を導入する。

資本金は1000万USドル、社員数は約30人、設立予定は18年11月の予定。

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