チノー 「創立80周年を飛躍の年に」 苅谷嵩夫代表取締役社長
地域・文化に合った生産技術力向上にも注力する。日本では外注に丸投げするのではなく、一部の板金加工や塗装から自社生産を行う。そうすることで、現場から工夫が生まれ、全体の生産性が向上している。また、日本では多能工による生産方式が成果を出しているが、海外拠点では自社開発設備を中心とした自動化を推進、オペレータの能力に頼らない安定した製品作りを行う。4社協業のBLUEDGEでは相互販売とシステム販売を一層強化し、当社の温度とコントロール技術を活用した提案を進めていきたい。
インダストリー4.0の動きは冷静に見ているが、標準化という考えは重要で、歴史的にも度量衡を押さえることが、国を治めることにつながっている。製造業がどのような流れになろうとも、当社が得意とする「センサ技術」「ワイヤレス技術」に関しては、どこよりも知見があると自負している。システムとしても、また製品単体としてもこの道を究め、温度の世界で社会に貢献していきたい。
