東芝 RAS機能で高い信頼性産業用サーバを発売

東芝は、高さ約87ミリ(2Uサイズ)とコンパクトでメンテナンス性の高い産業用サーバ「FS5000S」=写真=を発売した。標準価格は146万9000円から。

昨今、安全への関心の高まりから、監視カメラを用いたセキュリティシステムを導入するビルや学校、駅、店舗などが増えている。このようなセキュリティシステムなどに使われる情報管理サーバでは、長期間使われることから、ユーザー自身が容易に部品を交換でき、安定して24時間連続稼働するサーバが必要とされている。

同社の産業用サーバは、家庭やオフィスで用いられる汎用サーバに比べ広範囲な周囲温度環境(5℃~40℃)下で安定した稼働ができ、発売後5年間、同一モデルの製品供給を行うのが特徴で、従来、放送や通信、電力や工場などの監視制御コンピュータとして販売してきた。

FS5000Sは、高さ約87ミリというコンパクトなサイズながら、HDDや冷却ファン、電源などの部品を装置前面から交換でき、ラックに固定したままの交換作業が可能。また、システムの動作診断、異常の早期検出・復旧支援を行うRAS機能を搭載しており、障害発生から短時間で容易に復旧できる。

さらに同社のRAIDコントローラを搭載することで、短時間で正確に障害解析を行うことも可能。しかも、機器内の構造を改良することにより、高さ約87ミリというコンパクトなサイズながらも、メンテナンス性の向上も図っている。

CPUにはインテル社製CPU「Xeon
クアッドコアプロセッサ(L5518/2・13ギガヘルツ)」を最大2基まで搭載でき、クイックパスインターコネクトなどの先進技術により一層の高速処理が可能。HDDへのアクセス速度がサーバの処理能力を低下させないように、上位機「FS10000S」と同じSAS仕様のHDDを採用している。

そのほか、低消費電力部品の採用により、従来機種に比べ約5・3倍の高速処理を従来機種と同等の消費電力で実現することにより、エネルギー消費効率を約4・8倍に、メインボードなど自社設計のボードに鉛フリーはんだを使用、RoHS指令対応部材を標準採用などの特徴を持つ。

同社ではこのメンテナンス性の良さを生かし、FS5000Sを従来一般の汎用サーバが用いられていた、ビルや学校、駅、店舗などのセキュリティシステム向けにも販売を広げる。

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