「第4回ロボット大賞」が決定 大賞に「80W駆動の省エネロボット」トヨタなどが共同開発

2010年12月1日

経済産業省は「第4回ロボット大賞」の審査結果を発表した。経済産業賞にあたる今年のロボット大賞には、トヨタ自動車などが開発した「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」に決定したほか、最優秀中小・ベンチャー企業賞、日本機械工業連合会会長賞、中小企業基盤整備機構理事長賞及び日本科学未来館館長賞など11件の優秀賞を選出した。

ロボット大賞は、我が国のロボット技術の革新と用途拡大及び需要の喚起を促すことを目的として、2006年の創設以来実施している。昨年、または今年活躍し、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いロボットを表彰している。

今年は92件の応募があり、「第4回ロボット大賞」審査委員会(委員長=三浦宏文工学院大学顧問)の審査により決定した。

ロボット大賞の「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」は、自動車の組立工場においてスペアタイヤを自動車のトランクに搭載するロボット。低出力のモータを用いることにより、人と協働して安全に作業が可能で既にトヨタ自動車の組立工場において実用化されている。産業用ロボットは通常、モータの出力が高く、安全のため人と隔離して動かすことが必要であるのに対し、このロボットは低出力のモータとばねの仕組みを利用することで、人との協働作業を実現した。工場におけるロボット活用の新たな可能性を示したことが、評価された。開発者は、トヨタのほか、オチアイネクサス、名古屋工業大学、首都大学東京。

他の優秀賞は次の通り。

▽最優秀中小・ベンチャー企業賞「HAMDA―R(ハムダスR)」(開発者=前川電気)▽日本機械工業連合会会長賞「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」(同=パナソニックヘルスケア、パナソニック)▽中小企業基盤整備機構理事長賞「超高圧送電線の活線点検ロボット「Expliner(エクスプライナー)」(同=ハイボット、東京工業大学、関西電力、かんでんエンジニアリング、ジェイ・パワーシステムズ)▽日本科学未来館館長賞「きぼう『ロボットアーム』」(同=宇宙航空研究開発機構、日本電気)

▽サービスロボット部門「細菌自動培養ロボットシステム」(同=川崎重工業)、「イチゴ収穫ロボット」(同=農業・食品産業技術総合研究機構、生物系特定産業技術研究支援センター、エスアイ精工)、「サイバネティックヒューマンHRP―4C」(同=産業技術総合研究所)、「ジョイスティック式自動車運転システム」(同=東京農工大学、ニッシン自動車工業)。

▽産業用ロボット部門「ゲンコツ・ロボットシリーズ」(同=ファナック)

▽公共・フロンティア部門「消防用偵察ロボットFRIGO―M(フライゴー・エム)」(同=三菱電機特機システム、
総務省消防庁消防大学校消防研究センター)

▽部品・ソフトウェア部門「D3モジュール」(同=D3基盤技術)