再活性化へ向け諸事業展開 年頭所感

新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

「100年に一度」ともいわれる世界同時不況は、既に1年を超し、世界的に改善の方向にありますが、わが国経済におきましては、これまでの車や家電製品でのエコ対策などによる政策効果は見えているものの、依然として厳しい雇用情勢や企業業況、それに伴う個人消費や設備投資の低迷、そして円高及びデフレ基調がつづくなど先行きへの懸念材料は多く、決して楽観視できない状況にあります。

とりわけ、当ロボット業界にとっての2009年は、輸出に大きく依存し、成長の牽引役でもあった世界規模での自動車産業の減産とそれに伴う設備投資の凍結は、国内出荷、そして輸出への影響が大きく、まさに当業界も含めた設備産業にとっては「冬の時代」とも言える厳しい1年でした。

このように非常に厳しい経済環境であった一方、昨年後半より、今では世界経済回復の牽引役を担う中国を筆頭に、韓国、台湾などの東アジア地域を中心に景気は回復しつつあります。今年は無理としても出来るだけ早くピーク時の7~8割まで回復出来ればと期待しているところです。

ロボット業界として、この期待実現のために、また、次の更なる成長・発展に向けて以下の4点を重点項目として取り組むこととします。

第1は「市場拡大に向けた取り組み」です。

市場拡大に向けては、これまでの自動車、電気・機械分野に加え、新規利用分野の開拓に向けた利用技術の開発が重要となっていますが、昨年開催の国際ロボット展でも、産業用ロボットゾーン各社にその取り組み意欲が顕著に伺えました。また、今後その市場ニーズと潜在需要が大いに期待されるサービスロボット分野については、当会が事務局を引き受けている「ロボットビジネス推進協議会」とも連携しながら、その産業基盤のインフラ強化、関連産業の振興の推進に努めることとします。

第2は「研究開発の推進」です。

当会は、NEDOが09年度よりスタートした「生活支援ロボット実用化プロジェクト」にも参画し、サービスロボットの安全性に関するデータの蓄積・提供手法に関する研究開発を行っていますが、先のロボットビジネス推進協議会とも連携しながら、引き続き研究開発の推進を行うこととしております。

第3は「国際標準化の推進」です。

標準を制する者が市場を制するとまで言われるように、欧米では国際標準化をリードし、市場獲得の手段として活用しています。今後、市場拡大が期待されるサービス分野での国際標準には、わが国の官民挙げての取り組みが重要で、とりわけ国際社会における規範形成に汗をかき、存在感を高めるという観点からも、業界が率先して国際標準化の活動に対して積極的に取り組むことが必要です。

そして第4は「国際協調・協力の推進」です。

世界的な設備投資後退の中で、国際的な摩擦回避等を図るためにも、従来にも増して国際協調・協力を推進していくことが重要で、国際ロボット連盟(IFR:International
Federation
of
Robotics)での活動を始め、様々な国際交流の場で協力・協調を図っていく所存です。

以上の4点に加え、当会では本年6月に開催するJPCA
SHOW、マイクロエレクトロニクスショーとの合同による「実装プロセステクノロジー展」を開催するほか、各種調査研究や普及推進等の事業についても引き続き実施することとしております。

このように社団法人日本ロボット工業会では、業界の再活性化をめざし意欲的に諸事業を展開していく所存ですので、関係各位の当会への一層のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様のご活躍とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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