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アドバンテック、東京・秋葉原で「Edge AI Day 2026」開催 エッジAI、フィジカルAIの社会実装への筋道を提示 600人超が参加の大盛況

アドバンテックは8月28日、東京・秋葉原のアキバプラザで「Edge AI Day 2026 Japan Special Event」を開催した。「Edge AIはPoCから実装へ 産業用 Edge AIの今と未来を感じる1日」をテーマに掲げ、産業シーンにおけるエッジAIやフィジカルAIの最新ソリューション、技術動向を紹介し、600人が参加する盛況ぶりとなった。

午前中はキーノートスピーチが行われ、はじめに横見 光 社長が登壇し、「日本の産業が元気になる5つのキーワード」と題して講演。
横見氏は、世界のAI競争は単なる大規模モデルの構築から、設備や検査、物流、ロボットなどの実事業へAIを組み込んで成果を出す「AIトランスフォーメーション」の段階へ移行しており、産業現場でAIを成果へ結びつけるための要素として「Edge AI」「Agentic AI」「Physical AI」「Security by Design」「Customization」の5つのポイントを挙げた。
「認識」を担うEdge AIが現場をリアルタイムで捉え、それをもとに「思考」を担うAgentic AIが目的達成に向けて自ら判断。そして「駆動」を担うPhysical AIが、設備やロボットを動かして現実世界で処理を実行する。さらに、この流れを信頼性で支えるのがSecurity by Designであり、欧州の規制強化や日本のJCSR制度運用を見据え、企画や設計段階から安全性を組み込み、Customizationによりセミカスタムやフルカスタムを通じて業界や現場固有の環境、品質条件へシステムを最適化する。
これら5つを製品に落とし込んで実現することが大切であるとし、同社としてAIコンピューターなどのハードウェア、データやモデルを管理するソフトウェア基盤、各種カスタム設計やBTOといったサービスを統合プラットフォームとして展開し、顧客自らがAIシステムをゼロから構築する負担を軽減し、試作から量産化、現場実装までの時間を大幅に短縮することを支援していくとした。
続いて同社のPresident of Embedded Sector ミラー・チャン氏は「From Digital to Physical: Edge AI Computing & WEDA」と題し、エッジAIと同社のAI開発プラットフォームWEDAを紹介。同社はセンシングから制御、推論までを一貫して支援する「ロボティクスビルディングブロック」を展開し、組み込み型やアプライアンス、サーバー型の3層ハードウェアに、コンテナ基盤の統合ソフトウェア開発環境を組み合わせ、NVIDIAやintel、AMDなど主要なシリコンパートナーとともに各産業へのAI実装を推進する構想を示した。
3番目は、NVIDIAのエンタープライズ事業本部 Business Development Managerの中部正雄氏が「Agentic AI 時代の Edge Computing」のテーマで講演。フィジカルAIを実現するためにはトレーニング、シミュレーション、インファレンスの3つの環境を連動させる仕組みが不可欠であり、物理空間の理解とデータ生成を支える基盤モデル「COSMOS」や、映像解析パイプライン「Metropolis」を活用することで、自然言語による問いかけから動画内の状況を推論して説明する高度なアプリケーション構築が可能となる。新世代のエッジ端末「Jetson」シリーズの展開とともに、現場でのマルチエージェント活用や自律動作を強力に後押しする姿勢を強調した。
午前中キーノートセッションの最後は松尾研究所のキム・カン氏が登壇し、「AIで変わる日本の産業 – フィジカルAIの現在地とこれから」と題して講演。生成AIの急速な進化に続く次のフロンティアとしてフィジカルAIを位置付け、現場データの不足や複雑な環境への適応が課題となる一方、国内ではGENIACやAI-ROAといったデータ収集と基盤モデル構築のエコシステム形成が進んでおり、機体の製造で先行する米中に対し、日本は現場の高品質なデータと人・ロボットの協調構造を自らの強みとして活用することが重要であると分析した。
午後は、「組込みソリューション」と「インダストリアルオートメーション」に分かれて技術セッションが行われ、インダストリアルオートメーションのセッションでは、清水建設による映像AI・生成AIによる建設現場管理の高度化の事例や、モベンシスによるフィジカルAI向けのリアルタイム実行レイヤーWMX R2の紹介、マイクロネットによるINtime RTOSによるIT・OT統合​などの技術紹介が行われた。
また会場や実機デモに加え、画像検査や設備監視などの産業オートメーション向け展示が行われた。

https://blog.advantech.co.jp/edge-ai-day2026-2

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