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- 2022年11月11日
ダイヘン、金属積層造形システム「ArcBuilder 3D」発売 アーク溶接技術活用による金属3Dプリンティング事業へ参入

ダイヘンは、金属積層造形システム「ArcBuilder 3D」を発売し、アーク溶接技術を用いた金属3DプリンティングWAAM(ワイヤ・アーク・アディティブ・マニュファクチャリング)事業を開始する。
現在、金属部品、機械部品の製造現場ではグローバル化の進展に伴うサプライチェーンの複雑化や気候変動に伴う環境規制の強化、労働力不足などの課題に直面しており、金型製作がいらず、鋳造や切削加工に対して材料ロスが少なく、設計の自由度と生産性の高い金属3Dプリント技術が注目されている。しかし金属3Dプリント技術でも、金属粉末にレーザや電子ビームを照射して積層造形するPBF方式は、普及はしているものの、装置や材料コストが高く、安全や環境管理の負担が大きく、造形サイズに制約があった。
それに対しWAAM技術は、PBF方式に比べて数倍から数十倍の造形速度で生産性が高く、低コスト性で製造できる技術として注目されているが、入熱による変形や造形の再現性のばらつきが大きいことが課題となっていた。
それに対し同システムは、長年培った独自のアーク溶接技術と高精度ロボット制御技術を融合させてそれらの課題を解決。独自技術の交流シンクロフィード溶接技術を応用し、高い溶着量を維持したまま低温での高速造形を実現。溶け落ちなどの品質不良を防止しつつ冷却時間を大幅に短縮し、造形能率は従来比で24%向上。材質に合わせて最適な溶接波形を使用することで鋼材やステンレス鋼やアルミニウム合金などの多様な材料に対応でき、船舶やエネルギー、建設機械から航空宇宙産業にいたる大型構造物分野などに最適となっている。
同社は、システムの販売に加え、有償の受託造形サービスもワンストップで提供。初年度は20式の販売を目指し、来年度以降は欧米市場へも進出して2030年に売上高100億円の達成を目指す。