
IDECは、アルプスアルパインとの合弁会社IDEC ALPS Technologiesから発売している無線設定の小型マルチユースミリ波レーダセンサ「1A1M 形」について、シリアル通信対応モデル「1B21/1B41」とCAN通信対応モデル「1C21/1C41」を発売した。
小型マルチユースミリ波レーダセンサは、高周波のレーダを対象物に照射してセンシングを行い、約 10m距離までの対象物の有無検知や、対象物までの距離、対象物の反射強度の検出等ができるレーダセンサ。低消費電力で耐環境性にも優れて、光学式センサでは検知が難しい、西日や降雨、降雪がある屋外、水蒸気、粉じんが舞うような環境下でも使え、超音波式センサと比べてもより高い耐環境性能を持っている。これまでIO-Link対応でON/OFF出力、アナログ出力モデルを発売しており、今回、新たにシリアル出力とCAN出力モデルを追加した。
シリアル出力モデル「1A1M-1B21/1B41」はシリアル通信(RS-485)に対応することにより 1A1M形を複数台同時に制御する場合にデイジーチェーンでの接続が可能となり省配線でのシステム構築が可能。CAN出力モデル「1A1M-1C21/1C41」は建設車両や AGV・AMR などでのニーズが多い CAN 通信(CANopen/FD)に対応している。
また、静止物とわずかな動きのある物体を区別することができる「動体/静止物判別モード機能」を新たに追加した。
活用アプリケーションは、駐車スペース車両有無検知として施設駐車場など満室/空室を精度高く検知し、利用者への告知ランプを点灯する用途や、動体/静止物判別として、安全確保のためオペレータが機械操作端末の前にいることの検知、駐車スペース内にある物体が車なのか人なのかの判別、浴室やトイレなどでプライバシーに配慮しつつ利用者の長期間の不動状態などを検知などを挙げている。