
デンソーとオランダのグループ会社Certhon Build B.V.(セルトン)は、房取りミニトマトの全自動収穫ロボット「Artemy(アーテミー)」をヨーロッパで発売した。
同製品は、房取りミニトマトの収穫に関する一連の作業を全自動で行う農業ロボット。全長2130mm×全幅850mm×全高1680mm、重量は約500kgで、ハウス内に設置されている温湯管の走行レーンの上を自動走行しながらAIでミニトマトの熟度判定を行い、成熟した房だけを選んでアーム先端のハサミで収穫して箱に収納。レーンチェンジも、通路内の障害物と移動先の走行レーンを認識して無軌道でも隣接する走行レーンに自動で移動。収穫箱が満載になったら箱を自動入れ替えし、すべての箱が満載になった場合は、空の箱が置いてある台車まで自動で移動して箱をすべて入れ替え、作業を再開する。
バッテリは交換式で、充電のための待機時間がなく、長時間稼働が可能。房検出LEDと果柄検出LEDを搭載し、昼間の直射日光環境下や夜間の栽培用補光環境下におけるミニトマトの収穫精度を向上させ、昼夜連続して自動収穫ができる。
今後、農業用ハウスとパッケージ化した無人化栽培システムを開発し、グローバルに展開していく予定。