NSK、サーボモータ用低発塵高機能軸受を開発

NSK(日本精工)は、新開発のグリースとシール搭載で低発塵・高機能化したサーボモータ用軸受を開発した。
サーボモータは半導体製造装置や工作機械、産業用ロボットなど高速・高精度な位置決めが求められる産業機械で多く使われており、過酷な環境で長期間連続使用されるため、製品とその構成部材には高信頼性と長寿命が求められる。特にサーボモータの正確な位置決めの鍵を握るエンコーダとブレーキは、長期間使用していると性能が劣化して機能不全を起こし機械やライン停止の原因になるため、より高い信頼性が求められている。
それに対し同社は、エンコーダとブレーキの機能低下の要因が、サーボモータ駆動の際、内部に搭載されている軸受からグリースの基油成分が蒸発して飛散し、エンコーダディスクとブレーキディスクに油分が付着して汚すことにあるのを発見。ディスクへの油分付着を再現して定量評価ができる試験機を開発し、それをもとに低発塵のグリスとゴムシールを新たに開発した。
新グリースは高温環境での蒸発を抑制して発塵を低減して汚染度を半減。さらに耐熱性に優れた組成として焼付寿命を2倍とし、長寿命化を実現。新ゴムシールは、密封性を向上して汚染度とグリース漏れを半減。リップ形状を再設計して接触摩擦を低減し、回転トルク10%低減を達成。これらを新たな軸受に採用することでエンコーダエラーやブレーキ滑り対策が可能になり、サーボモータの安定稼働を可能にしている。

https://www.nsk.com/jp/

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