【2023年 年頭所感】日本電気制御機器工業会(NECA)会長 北折良 将来像見据え価値を再定義

皆様あけましておめでとうございます。2023年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶申し上げます。
昨年後半よりコロナ第8波が到来し、本年も感染対策と経済活動の両立を考え、様々な対応が迫られる1年になると推測します。そのような中、医療従事者の皆様には引き続き最前線でご対応いただいておりますこと心より感謝申し上げます。
さて、日本の経済はコロナに加え、円安やウクライナ情勢などの不安定要素、中国景気の力弱さなどの難しい状況にあります。そのような中にありながら、市場により好不調はございますが自動車、半導体、産業機械設備などは引き続き好調であり、国内をはじめ海外市場に向けた動きも活発になっていると考えます。一方で、利上げを始めとする各国でのインフレへの対応、国際情勢の変動や予期せぬ事態の発生で、現在の好調が反転するリスクが高い状況であるとも考えます。様々な要素が複雑に絡み合った様相になるのが2023年であり、機敏かつ柔軟な対応が迫られていると感じます。
当会の出荷額も2022年上期は出荷総額3,885億円(前年同期比109.9%)となり2017年上期を上回り過去最高になりました。下期に入ってからも好況は継続し、2022年は年間で過去最高であった2017年を上回る勢いになっております。納期問題解消のための増産や更に円安が進んだことで輸出出荷額増加が要因と想定します。懸念点はサプライチェーンの混乱に伴う先行発注による受注のかさ上げが一服し、受注額が低下傾向にあること
です。今後の実需動向に注視しながらの対応が必要と考えます。
当会では経済活動の復活、社会構造の変化を見越して、2023年は設定している中期戦略「NECA将来ビジョン2025」完遂に向けた施策の展開を進めます。具体的には、電気制御機器産業の将来像を見据えた提供価値の再定義と具現化、「5ZEROマニュファクチャリング」浸透拡大、社会的重点課題への対応について、会員企業様と議論を重ね、実践のステージに移し推進して参ります。
また、東京ビックサイトにて「IIFES2024(テーマ/キャッチフレーズ:革新を止めるな!-MONODZUKURIで拓く、サスティナブルな未来-)」を日本電機工業会、日本電気計測器工業会、及び当会の協賛で2024年1月31日~2月2日で予定しておりますのでご期待下さい。
日本経済の力強い復活を内外に示すために関連団体・各企業の皆様と共に製造業・電気制御機器の発展に貢献していく所存です。ご支援を賜りますようにお願い申し上げます。
最後になりますが今年一年が皆様にとって、また日本経済産業界にとって、素晴らしい復活の年になりますことを祈念いたしまして新年のご挨拶とさせて頂きます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

https://www.neca.or.jp/

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