灯台0721

製造業各社のホームページを巡っていると、新製品やイベント、IR情報に混じって、お詫びのお知らせに行き当たる。最近は社内でコロナ感染者が発生した旨のお知らせが多いようだ。また一方で、決して多くはないが気になるのが、工場火災や品質不良、不祥事に対するおわびだ。

大手企業で頻発したことからニュースで大きく取り上げられているせいもあるかもしれない。いずれにしてもマイナスの話題であり、あまり目にしたくないのが正直なところだ。

お詫びのお知らせを見ると、コロナ関連も事故・不祥事のいずれのケースでも、おわびの文言とともに営業や生産、納期などへの影響の有無を伝えている。しかしそこから受ける印象は全く異なる。

新型コロナウィルスへの感染は、いわば不可抗力で仕方のないこと。しかし工場火災や品質不良、不祥事はそうではない。防ごうと思えば防げたものだ。あらゆる知恵と技術を駆使して、生産を止めない、効率よく作る、無駄をなくす、顧客に高品質をお届けすると普段から言っている製造業だからこそ、事故や不祥事は信頼感を大きく損なう。
それが結果として生産を止め、非効率を生みだす。

悪いことや迷惑をかけたらおわびする。おわびにはけじめや責任、区切りとしての意味もあり、お互いの気持ちを切り替えるためには大切なことだ。しかし自分も周りも被害と損失を受けた後のことであり、決して元には戻らない。わびることは必要だが、やはり改めての発生原因を極力ゼロにすることに目を向けることも重要だ。リスク回避、BCPと言ったら聞こえはいいが、要は誰も「ごめんなさい」とは言いたくないだろう。特にこの不安定で不確実なご時世、ちょっとしたことでも炎上しやすい。

自社のご都合主義はもうやめよう。前向きにチャレンジした結果うまくいかなかったり、不可抗力だったら仕方がないと割り切れるし、次に向けて応援もしたくなる。そういう挑戦が見たい。

NTTデータGSL

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