アビームが支援サービス 製造現場と製品のIoT化

アビームコンサルティング（東京都千代田区、岩澤俊典代表取締役社長）は、製造業の生産現場と製品のIoT化を支援する「IoT Data Driven Manufacturing Solution」の提供を開始した。

同サービスは、エンジニアリング改革を対象に、活用シナリオとデータ分析モデル、IoTプラットフォーム、独自のデータ分析・活用方法論で構成され、短期間・低コストでIoTを導入できる。

同サービスでは主に3つのサービスを提供する。

1つは「IoT導入検証トライアルサービス」で、IoT導入アプローチとメリットを30日間で体験できる。

ワークショップを通じて設備の異常検知や製品状態把握、品質向上などテーマを決め、それに応じてIoTプラットフォーム環境、データ分析のためのライブラリ郡、分析モデルを組み合わせて、実データの分析とモデル構築を行う。新たな気づきや従来のアプローチとの違い、業務改善点の見極めなどを短期間で体験できる。

2つ目が「IoTデータ分析・機械学習活用プラットフォーム構築支援サービス」。

AIツール「HyperCube」と機械学習を組み合わせ、蓄積してきたデータを異なるアプローチで分析する。発生頻度の低い異常の検知や、故障の予測、新たな製品不具合要因の検知、消耗品や部品交換の予測といった新たな気付きを導き出す。

3つ目が「IoT活用プロセス内製化推進サービス」。

IoTの導入は、製品設計、工程設計、生産準備、生産に踏み込んだデータを必要とすることが多く、知財の観点からも内製化へのニーズが高い。現在保有するスキルと今後必要となるスキルのギャップを把握し、企業が継続的に自走できるよう内製化への仕組みづくりを支援する。

サービス価格は、IoT導入トライアルサービスが標準モデルで450万円。国内製造業企業を中心に2017年度中に10件の導入を目指す。