独ムルエレクトロニク社製が注目を浴びる　リモートI／Oをローコストに

独・ムルエレクトロニク社は、制御盤内およびフィールドと制御盤を接続する電材部品を供給するメーカーとして、欧州で高いシェアを誇る。11月17日から開催されたJIMTOF2016（第28回日本国際工作機械見本市）では、輸入総販売元であるケーメックス社ブースで各種省配線システムを中心に製品を紹介、注目を集めた。

同社のフレキシブルIP67　I／Oシステム「CUBE67」は、その名の通りIP67の防水・防塵構造を持つリモートI／Oシステム。EtherNet／IP、PROFIBUS、PROFINET、DeviceNet、EtherCATなどに対応したマスターを提供し、マスターとスレーブ間をI／O制御に最適な独自BUSに変換し、システム構成を行う。FANUC製コントローラをはじめ、多くの制御機器のI／Oシステムとして活用されている。標準的なM12（6ピン）コネクタを採用しているため、設備末端のI／O機器との接続が容易に行える。さらに、防水構造のため、センサやアクチュエータの近くにボックスなどに入れずにそのままスレーブを設置できる。スレーブ側には専用LSIなどを必要としないため、I／Oモジュールのコスト削減が可能など、ローコストに省配線化を実現するのに適したシステム。
生産ラインのダウンタイム削減のためには、省配線システムが必須のものとなってきており、コスト競争力のある同システムは広がりを見せそうだ。