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本多通信工業 「Sproutで積極展開」 佐谷紳一郎代表取締役社長

本多通信工業 佐谷 紳一郎代表取締役社長

本多通信工業 佐谷 紳一郎代表取締役社長

2013年度から3カ年の中期経営計画「DD15」と重なる形で、中計の第3弾「GC20」を15年秋からスタートさせている。17年度までのSeason1と20年度までのSeason2の前後半二つに分け、最終年度には、売上高250億円、利益率10%、ROE13%αの達成を計画しているが、16年3月期は売上高177億円、経常利益15億3000万円を目指している。

今年は、昨年まいた種から新芽を息吹かそうと「Sprout」の合言葉のもと“新芽を出す年”と位置づけ取り組んでいく。

業界展望として、車載と情報システムが10%以上、業務民生が5~10%、FAと通信が横ばい~5%ぐらいの伸長と見ており、当社としては「ADAS(先進運転支援システム)」「8K」「IoT」「クラウド」をキーワードに取り組みを強める。

車載では、ADASファミリーの小型・防水中継コネクタの量産を3月から開始するとともに、タイの販売会社開業とラオスでのテスト生産も始める。また、8Kの超高画質伝送を実現するGI-POF(次世代高速プラスチックファイバー)の事業化も進める。

さらに、業務用コネクタの取り組み体制強化に向けて、本社設計部門の一部を安曇野工場へ移管し、製造部門との一体化を1月から行う。製品の特徴に加え、少量短納期、カスタマイズ化、ハーネス対応などのサービスを融合させて、顧客価値の向上を図る。

このほど完成した安曇野物流ハブでは、4月から1週間デリバリー品種を倍増の1000に拡大するほか、中国・深工場は1月から中国ローカル市場向けの拠点に変更した。そのほか、女性社員躍進プロジェクトのスタートや、社外への発信へホームページの刷新も行う。