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ロックウェルオートメーションジャパン 「つながる提案で価値創出」 原澤泰之代表取締役社長

ロックウェルオートメーションジャパン 原澤 泰之代表取締役社長

ロックウェルオートメーションジャパン 原澤 泰之代表取締役社長

2015年9月期の売り上げは、前半は前期比11%増と好調であったが、後半にブレーキがかかった。大きな要因は中国の景気減速を始めとした新興国市場の停滞である。また、原油価格の下落でシェールガスの掘削投資が模様眺めであり、コンプレッサなどの制御機器需要に影響を与えている。自動車、タイヤなどの設備投資は拡大しているが、円安にもかかわらず日本メーカーが失注することが増えているのも影響が大きい。

16年9月期も前半は厳しいと見てスタートしているが、通期では7%増の売り上げを見込んでいる。米国で大型の自動車が売れていることや第2Qからはパワートレインビジネスの拡大が見込まれるほか、米の電気自動車メーカーの関連投資が今後継続した形で出てくる。そのほか、タイヤメーカーの投資継続、日本の食品メーカーのグローバル生産への取り組み開始や、EPCはオイル・ガスに加え、ケミカルのプロジェクトも見込める。いずれも海外市場をグローバルでサポートできる当社の強みは、お客さまの安心した購買につながっている。

製造業では、IoTへの関心が急速に高まっているが、当社では15年ぐらい前から取り組みを行い、「コネクテッドエンタープライズ」として、新たな価値創出に向けて、人、プロセス、テクノロジを結び付けた提案を行っている。運用技術(OT)と情報技術(IT)の両面を融合し、今まで別々であったものをワンソリューションで実現できる。IoT実現にはパートナーシップが重要であり、当社では「エンコンパスプログラム」として、約130社とパートナーシップを組み、浸透を図っている。

新製品として、ネットワーク化したMCCやインバータ、セーフティ対応の小型PLCなどを発売する。