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「現場の真のニーズに対応」 パトライト 代表取締役社長高野尚登

パトライト 高野 尚登代表取締役社長

パトライト 高野 尚登代表取締役社長

今年度、国内市場自体は成熟しているものの、海外販売の伸びがけん引し、昨年に続く増収増益を確保できそうだ。海外ではコンテンツの充実や多言語化を積極的に推進し、プロモーション投資が結果に結び付き始めている。

特に弊社の信号灯に乗せるだけで、機器情報が無線で転送されるシステム「WDシリーズ」や、情報表示灯「LA6シリーズ」が好調だ。IoT、第4次産業革命というキーワードが製造業向け展示会でも盛んに訴求されているが、この2機種は現場に即したソリューションとして、既存設備をそのまま活用できるうえ、設備変更などにも柔軟に対応できる。「稼働率向上」「原価低減」といった製造現場の真のニーズに応えられる点が評価されていると考えている。

私が社長に就任した際に掲げた中期経営革新計画も確実に浸透してきている。これは「顧客・株主・社員」の期待に応えるというビジョンのもと、既存事業の収益力再生と、成長事業への投資を同時に行うもので、一次販売店の集約や注力製品の集約による販売面の効率化や、量産品と少量多品種製品の製造拠点の役割分担による生産面の効率化が数字として結果を出し始めている。

これらの効率化から、開発リソースを新シリーズに向けることができ、今年は既存の積層信号灯事業の強化につながる大型新製品の投入を予定している。これにより、自社の製造・販売の効率化とともに、顧客利便性のアップや、販売店の顧客対応力向上が期待できる。

今後も弊社の強みである「光・音・文字」を表現する技術にネットワーク技術、センシング技術を加えソリューションとして提供、因幡電機産業グループと協力し、製品面、販売面でのシナジー効果を最大にしていく。