丸紅情報システムズ 高速データ転送ソリューション「SilverBullet」取り扱い開始

丸紅情報システムズ(東京都渋谷区渋谷3-12-18、TEL03-5778-8888、伊吹洋二社長)は、Skeed(東京都目黒区目黒1-6-17、TEL03-5487-1032、明石昌也CEO)と高速データ転送ソリューション「SilverBullet」の販売代理店契約を締結。製造業などへオンプレミスでのシステム販売および、クラウドサービスの提供を開始する。

SilverBulletは、回線帯域を効率よく使用することで高速かつ安全にデータを転送するソフトウエア。海外との長距離かつ低品質な回線上における大容量データ送受信で効果を発揮する。

TCPを利用したHTTP・FTP・CIFS・NFSなど標準的なプロトコルによる通信では、長距離回線などを経由した通信や、パケットロスが発生しやすい低品質な回線などを経由した通信では実効速度が低下しやすくなるが、同製品の独自プロトコルであるSSBPでは、送信側が独自の機構により目標に適合したペースでパケットを送信し、高い実効転送レートでのデータ伝送を実行することができる。またセキュリティ面では、「Diffie-Hellman鍵合意」と「AES」アルゴリズムを採用。システムログインから始まるすべてのシステム操作と転送データを暗号化することで、セキュアなデータ授受を実現。パケットの損失や毀損(きそん)に対しても、小さい単位でデータの完全性を検証して未達のパケットのみを再送することにより送信データの完全性を担保している。

例えば、日本とフィリピン間を結ぶ回線上で1GBのデータをFTPで転送した際に1時間51分かかったものが、SilverBulletではわずか4分で完了するなど、導入企業において多くの改善実績・効果を上げている。

海外に進出した製造業では、設計データや仕様書など大容量のデータを日本と海外拠点間で転送する必要があり、海外地域での低品質な通信インフラにおける通信帯域の確保や通信コストが課題であることから、同社ではこの課題に対するソリューションとして日本と海外拠点を結ぶオンプレミスでのSilverBulletによるデータ通信環境を構築し提供する。また、日本国内とASEAN各国のクラウドデータセンター内にSilverBulletを収容し、クラウドサービスも提供する計画となっている。

同社は今後、SilverBullet関連の事業展開により、3年間10億円の売り上げを目指す。

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