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アジア最大級の「食の技術」の総合トレードショー「FOOMA JAPAN2015 国際食品工業展」(主催=日本食品機械工業会)が、6月9日(火)から12日(金)までの4日間、東京ビッグサイト(東1~6ホール)で開催された。展示面積2万8102平方メートルに、681社が出展。国内外から9万人以上の来場があった。

同展示会は、食品機械をはじめ、原料処理から製造、物流にいたるまで食品製造のプロセスに関わる企業が一堂に集まる食品技術の総合トレードショー。38回目を迎える今回は、「発見!『食』はいつも進化系。」をテーマに、昨年を12社上回る681社が出展した。

■国際化がキーワード
東京オリンピック、和食のユネスコ無形文化遺産への登録、世界に広がるラーメンブームなど、日本の食文化は世界から注目を集めている。食のグローバル化が進むなか、今回は海外・国際化がキーワードとなる。

年々、海外からの来場者が増加傾向にある。今回も中国や韓国、台湾、タイ、シンガポールなどアジア諸国をはじめ、北米や中南米、ヨーロッパからも来場に関する問い合わせが増えている。

特にASEAN諸国では、日本製の食品機械への関心がとても高まっている。食品の生産性向上を国策として掲げるシンガポールからは会期中に外食産業経営者や食品工場の経営者のグループの来場が予定されている。さらに、北米における食の生産拠点を企画する市行政当局の視察など、海外からの視察や商談の問い合わせが相次いでいる。

来場者に向けては、Wi‐Fiフリースポットの新設のほか、出展社検索サービスを各ホール入口、2カ所のインフォメーションを設けるなど、最高の”おもてなし”で歓迎した。特に海外からの来場者に対しては、会場内のすべてのサインは英語でも表示するほか、登録所では英語ハンドブックを配布。インターナショナルラウンジではフリードリンクを提供した。また、出展社と円滑なコミュニケーションができるように、出展社のスタッフのなかで英語・中国語・韓国語を話せるスタッフはバイリンガルバッジを着用し、ひと目で分かるようにした。

このほか、逆に最新の海外情報を入手できる場所としてグローバルスペースを拡充。セミナー開催などを通じてフレッシュな海外の情報を紹介。今回は世界15カ国・16の機関・団体が出展。食材や市場動向、投資環境など、企業が海外に進出するための情報を提供し、新規ビジネス創出のサポートを行った。

■前回上回る681社が出展
今回の出展社数は、前回を上回る681社。分野別ではオーブンやミキサー、カッターなど調理に関わる「食品製造・加工」が最大の29・4%を占め、包装機器や充填機、計数・計量機、マーキング装置などの「包装・充填」が15・2%、ボイラーやポンプ、配管部品などの「設備機器・技術部品」が11・3%と続く。

目立つところでは、異物混入やフードディフェンスなど食の安全を守る「衛生対策・管理」が、昨年から24社増加。年々要求が厳しくなる「環境対策・リサイクル」で11社もの出展増加があった。

また食品製造・加工分野における食品の種類別では、菓子・パン向けが最も多い32・5%。続いて食肉・水産物向け(26・5%)、農産物向け(17・5%)。

■セミナー・講演会・研究発表など多彩に
同展示会では、業界関係者が新たなビジネスチャンスや研究開発のヒントを得たり、最先端の情報を収集できるセミナーや研究発表なども行われた。

10日(水)17時~18時30分のFOOMAビジネスフォーラムでは、人気経済評論家で中央大学ビジネススクール客員教授の勝間和代氏を迎え、「楽しい努力の方法~経営からダイエットまで~」と題したセミナーを実施した。会場は会議棟1階レセプションホールA。
会議棟6階の607・608の両セミナー会場では、10日(水)から12日(金)に出展社によるプレゼンテーションセミナーが行われる。セミナー終了後には質問や相談ができるプレセミラウンジも開催。607会場では16社16セミナー、608会場では15社15セミナーを行う。定員は全セミナーそれぞれ120人。

日本食品工学会フォーラム2015は、9日(火)10時25分~16時40分に、会議棟6階605・606セミナー会場で行われる。テーマは「食品は流転する~レオロジーに基づく食品の新たな捉え方~」。定員は300人。

農業施設学会シンポジウムは、9日(火)13時~16時40分に、会議棟6階607セミナー会場で、テーマは「伸びる生鮮野菜の新戦略」。定員は120人。

日本食品保蔵科学会創立40周年シンポジウムは、9日(火)13時~16時55分に、会議棟6階608セミナー会場で行われる。定員は120人。

EHEDGセミナーは、6月10日(水)10時30分~12時30分に、会議棟6階605・606セミナー会場で行われる。EHEDG会長のクヌート・ローレンツェン氏を迎え、「衛生のための設備メンテナンス」がテーマ。定員は300人。

AIB FOOMA特別講演会は、10日(水)14時~15時30分に、会議棟6階605・606セミナー会場で行われる。日本パン技術研究所常務理事所長の井上好文氏を講師に迎え、「米国のフードセーフティに関する動向~FSMA(食品安全強化法)を中心に~」のテーマで行われる。定員は300人。

美味技術学会シンポジウムは、11日(木)10時50分~16時10分に、会議棟6階605・606セミナー会場で行われる。テーマは「消費者が求めるこれからの食、新たな美味技術の創生に向けて」。定員は300人。

農業食料工学会シンポジウムフードテクノロジー(フーテック)フォーラムは、12日(金)13時~16時20分に、会議棟6階605・606セミナー会場で行われる。テーマは「フードロスを低減!農産物や食品のシェルフライフ延長技術」。定員は300人。

■産業用ロボット関連26社
製造工程の高度化の流れを受け、今回はファナック、三菱電機をはじめ、初出展の川崎重工や安川電機など産業用ロボット関連が26社出展した。昨今の食品製造工場には、安全性や衛生管理、正確性や生産性向上などニーズが多様化し、ハイレベルな対応が求められている。そんななかロボットメーカー各社は食品製造工場でのロボット活用、自動化の提案を強めている。会場では高速搬送ロボットや高性能な画像処理機能を搭載したピッキングロボット、直接食材をキャッチして自在に搬送する衛生配慮型のロボット、多様な商品形態に対応する包装ロボットなどのデモが行われた。

安川電機は、コンベア上に流れる食品をビジョンで検出し、省スペースでの高速ピッキングのPRデモを実施。また双腕ロボットによるコンセプトモデルも展示。ファナックは、8キログラム可搬のゲンコツ3号の高速動作、ゲンコツ2号のカラーカメラによる色判別と整列、バラ積み容器の高速取り出しとライン整列など、ロボットによるリーズナブルな食品製造の工程自動化を提案した。

今回初出展となる川崎重工業は、広い動作と高速動作を実現した高速ピッキングロボットを展示。お弁当箱やピザのトッピングなど食材を詰めるデモを通じて食品工場の惣菜やお弁当工場の自動化をアピールした。

日伝は、食品製造の検査・整列のロボット搭載システムを展示。金属検知と画像処理技術、ロボットによる整列・各種センサを活用したアプリケーションを再現し、カイゼンに対応した機器・システムを紹介した。このほか、デコレーションケーキのデザイン絞りロボットや、寿司ののり巻きロボット、包装や搬送ロボットなど、各工程でさまざまなロボットシステムの提案が行われた。

■日本食品機械工業会コーナーでは制御盤モデル展示
日本食品機械工業会コーナーでは、同会の活動や沿革のほか、国際規格に対応した制御盤モデルの展示を実施した。

制御盤モデルは、国際規格対応のものと、北米のUL規格に対応したものの2種類を展示。食のグローバル化に合わせ、海外展開を見据えた制御盤づくりを学ぶことができる。

また特別企画として、食品製造工場を運営する上で役に立つ二つの最新トレンドを紹介された。
一つは「生産性向上設備投資促進税制」の詳細解説。同制度は、質の高い設備の投資について、即時償却または最大5%の税額控除が適用できる税制措置で、適用を受けるための設備要件や手続き、証明書の取得などの概要詳しく説明された。

二つめは、「改正労働安全衛生規則」に対応する安全設計に関し、法令の解説と食品加工機械に施す安全設計のポイント、安全設計された機器・設備の事例や安全な使用方法などが紹介された。

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