躍進するFA・制御機器流通商社 東亜無線電機 組込みボード品揃え充実 鳥居電業 海外製品加え揃え拡充 中西電機工業 豊富な品揃えで即時供給 日昭無線 顧客負担減へコラボ展開 明治電機工業 定評ある技術力、提案力 六合エレメック “最適調達パートナー”を目指す

東亜無線電機は、「人と情報のネットワークを拡げる東亜無線のヒューマンテクノロジー」をテーマに、グローバルネットワークを構築、各種の電子機器・部品、通信機器、情報機器を提供している。自社ブランド「temcy(テムシー)」は自社オリジナル組み込みボードを拡充し、既存製品とともにラインアップの充実を図っている。

新製品のオリジナル無線組み込みボードは「ZigBee・TMD3596HSZ(2・4G帯IEEE802・15・4)」、「920MHz帯・TMD3596HS9(920MHz帯IEEE同)」の2種類で、無線対応インターフェースの機器組み込みボードである。

無線LANゲートウェイに対応する「ZigBee・TMD3596ADZ/PW(2・4G帯IEEE同)」及び「920MHz帯・TMD3596AD9/PW(920MHz帯IEEE同)」は、TCP/IPプロトコルおよびWi―Fiに対応。ZigBee及び920MHz帯通信ネットワークが簡単に構築できる機器組み込みボードを提供している。

ZigBee/920MHz無線LANゲートウェイでは、入出力機器からの情報をホストのパソコンやタブレットで「データを見える化」するソフトウェアとして、カナダのコージェント・リアルタイム・システムズ社のデータ可視化クラウドサーバソフトウェアの販売代理店として拡販を行っている。

既存シリーズでは、ローム社の無線LANモジュール搭載の開発キットなどに注力しており、少量ロットの量産製品にも対応できるよう1台からでも購入できる。
(http://www.eleshack.co.jp/)
鳥居電業は、今年で創業88年目を迎えた長い社歴を誇るFA制御機器商社の草分け的な存在として、仕入れ先、販売先と固い信頼を確立している。

国内の営業拠点は、東京・秋葉原の本社を中心に、千葉、埼玉、神奈川、茨城などの関東圏のほか、福岡に営業所、岩手と長野にサテライトオフィスを設置。また中国・上海に現地法人「拓麗自動化商貿」も設置して、日系企業を中心にサポートしながら、国内とリンケージした取り組みで大きな効果を挙げている。

同社の強みのひとつは、商社の基本とも言える「人」に重点を置いた徹底した社員教育を継続して行っていることだ。社員一人一人が1年間の「チャレンジ目標」を掲げて、技術、語学、商品知識など、自己のスキルアップに取り組んでいる。その一例としては、社内に4人のSE技術者や、空圧機器の国家検定有資格者でCKDの資格試験合格者が10人もいる。顧客との打ち合わせや調整を1人で直接行えるレベルの高い対応力は、顧客との信頼関係を構築し、同社の技術力アピールにつながっている。

また、FA商社として「制御とメカの融合」と「スピード化」を重視した、顧客へのソリューション提案力も充実している。

一方、商品の多様化と市場のグローバル化の中で、海外製品の扱いを増やしており、今年になって米のハネウェルやMTSセンサーテクノロジーを加えたほか、さらに数社を予定している。

今後も、顧客満足に繋がる商品幅を広げるとともに、社員一人一人の営業力を高める取り組みを強めていく。

(http://www.tois.co.jp)
中部地区の大手FA制御技術商社である中西電機工業は、「お役に立つ」を社是に掲げ、顧客、仕入れ先メーカーとの共栄を第一に営業展開しており、厚い信頼を受けている。中部地区に開設した自前の12ショールーム・サテライトで展開する大規模かつきめ細かな販売ネットワーク「ナカネット」による製品供給体制は、全国でも例がなく、同社の大きな特色である。

同社は、顧客第一主義を具体化するため、積極的にショールームを設けている。現在、下前津ショールーム、南ショールーム、名港ショールーム、小牧ショールーム、刈谷ショールーム、岡崎ショールーム、豊田ショールーム、豊橋ショールーム、四日市ショールーム、岐阜ショールームの大型在庫販売拠点のほか、西尾サテライト、浜松サテライトを相次いでオープンしている。

各ショールームは豊富な品揃えで即座に供給できるが、さらにコンピュータシステム「ナカネット」で他の拠点と資材センターが連携し、顧客に品不足による迷惑をかけないようになっている。在庫販売製品は、制御機器・電子部品・重電機器・駆動機器・配線資材など幅広い。

また、製品供給だけでなく、顧客のモノづくりをサポートする体制も充実しており、技術セミナールームを用意し、顧客の技術向上に貢献している。

同時に、本社FA技術部門に専門技術スタッフを揃え、システムソリューションを展開するほか、グループ会社の春日電子、中西電工、中西音精、ナカネット誠和がモノづくりの一翼を担っている。

(http://www.ne‐nakanet.co.jp)
日昭無線は、創業60年の歴史を持つ電子部品・機器総合商社として、顧客の信頼は厚い。製造業のグローバル競争に伴い、コストダウン追求が課題であるが、同社では「ものづくりコラボレーション」を提唱し、顧客の求める部品調達・管理から受託開発・生産、物流まで提供している。

同社が提供する電子部品は世界から最適なものを選定し、国内はもとより世界の工場に供給できる体制を敷いている。とくに、国内では必要な部品を必要な数だけキットで届ける独自のジャスト・イン・タイム「資材支援システム」を構築する一方、自社の鹿児島工場でモジュール生産も行い顧客のコスト削減、負担軽減に貢献している。また、同社ではコアとなる調達力・設計試作力・生産力・販売力を提供し、ものづくりコラボレーションで実績を挙げている。

DCDC定電流モジュール、LED照明用電源、半導体熱交換素子、USBヒーター、遠隔監視用アンテナなどでパートナー企業と共同開発や共同事業展開を行っている。パートナーには海外企業も参画するなど増えている。日本総販売代理権を持つRFアンテナの世界企業INPAQ社とは、自動販売機の遠隔監視用アンテナで顧客を加えた3者共同開発を行い、納入を始めた。

国内大手電機メーカーをはじめロボット、半導体製造装置、コンピュータ、情報通信、鉄道・航空宇宙分野に至るまで幅広い顧客を持つ同社は、ものづくりコラボレーションをさらに強化し、顧客のコストダウン、短納期に貢献する方針。

なお、同社は、本社、長野営業所、鹿児島工場のほか米国、中国に事務所を開設している。

(http://www.nmk.co.jp)明治電機工業は、設立以来、日本の「ものづくり」を強くする、日本の製造業を支援するサポーティング・インダストリー・カンパニーとして事業を展開している。

同社の特徴は、事業基盤である商社機能の他に、商品分野別SEによるソリューション機能と開発・設計・製造のエンジニアリング機能を保有し、製造現場が抱える「生産性向上」「品質向上」「環境」「安全」など様々な課題に対してフルサポートできることだ。

特に従業員の4割に当たる約200人が技術スタッフということもあり、制御・計測・メカトロを核とした技術力や提案力には定評がある。

同社では、現在、2014年3月期を最終年度とする「第7次中期経営計画」が進められており、新商材・新領域の開拓、既存事業の強化、海外事業の拡大、収益力の継続的向上―の4点を最重要課題として取り組んでいる。

産業用機械製造子会社、中国上海子会社の設立や、アグリビジネス関連の新領域開拓など、実績は徐々に出始めており、最終年度の目標である売上高460億円の達成に向けて、これら4つの施策に全役職員が総力を挙げて取り組み、2014年4月からスタートする「第8次中期経営計画」につなげていく考えだ。

同社は、今後も「エンジニアリング機能を持った商社」という事業コンセプトのもと、技術力、提案力、営業力、物流力、サービス力など明治電機工業のトータルパワーを結集し、日本の「ものづくり」のさらなる発展に貢献していきたいと考えている。

(http://www.meijidenki.co.jp)
六合エレメックは、「One

Stop

Solution」を掲げて、電子機器・電子部品・制御機器などのエレクトロニクス、メカトロニクスを取り扱うほか、ハーネス・板金加工、制御盤組立や基板設計・製造まで幅広く手掛けている。2010年に岡谷鋼機グループの一員となり、事業基盤がより強化され、地域№1の専門商社としてさらなる飛躍を目指す。

ものづくりに貢献する感性豊かな”グローバル最適調達パートナー”を目指しており、(1)協業先の持つさまざまな技術を組み合わせて、顧客の課題解決に取り組むソリューション機能(2)次代のニーズをとらえ、付加価値の高い製品を開発し、顧客に提案する開発機能(3)販売代理店として、多彩な製品を供給する商社機能―の3つの機能を有する。

新規ビジネスとしては、蓄電池、燃料電池など環境に配慮する部材関連に力を注いでいく。また、ハイブリッド車関連の商材にも力を入れる。

中国の現地法人である上海洛庫高電子を中核に、海外事業の強化にも取り組んでいる。また、顧客のグローバル戦略に対応し、部材を安く調達する体制を整え、日系企業のコスト削減の要望に応えている。

輸出入・現地法人取引などの海外取引比率は、現在の約15%から、将来は30%にまで引き上げる計画だ。

設計・製造部門を担うグループ企業の六合システム電子工業とは、システム開発で連携、メーカーの視点で、顧客に試作品などを見せながら「このようにしたら、こういう使い方ができる」といった提言も行えるのが強みだ。

(http://www.rokugo‐g.co.jp/)

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