分岐点
2013年は「巳年」である。12年は、他力本願的に、不景気に原因を求めたくはないが、産業界に影響を与える自然災害や人工の経済災害が多発した。巳年は、次の生命が作られ始める一年なので、今年よりも仕事に張りが出そうだ。新年早々から注文も取れる気がする。
蛇は自力で脱皮するという。蛇の成長期は脱皮回数が多くなるが、脱皮する間は餌を食べず、目が利かないので用心深くなる。人間に例えれば、耐えながら五感を研ぎ澄まし、次の自己成長へ仕込みを行う期間であると、ひとり納得する。辛抱の一年かもしれないが、脱皮の試練と考えれば耐えられると、「希望」を優先する。
国も脱皮を目指し始めた。オートメーション技術とIT技術の融合で、高効率・ネットワーク・耐力が備わった高度な構造の姿に変える。社会構造を解体せずに、リニューアルで投資負担が少ない。経済もデフレから適度なインフレへ脱却していく。海外から社会システムを見学する人が多く訪れてくる。
制御機器業界は設立30年、50年の企業が多く、企業30年説に従えば、戦後の企業はそろそろ2回目、3回目の継承時期。次代の人材は脱皮の間、かなり厳しい経験を積まされることになるが、変化に耐えて力強さがつく。その後には、夢のある会社が待っている。来年の巳年はこのような初夢を見たい。
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