壬生電機の旧館改築完了LED本格製造へクリーンルーム併設

壬生電機製作所(京都市南区吉祥院仁木ノ森町50、TEL075―681―8561、宮澤勇夫社長)は、本社事務所兼工場として使っていた旧館を4月から改築していたが、このほどクリーンルームを備えた工場の専門棟として竣工した。秋には本格的なLED照明の製造も行える工場として本格稼働を開始する。

今年4月、3階建ての新館が完成し、事務所と倉庫の移転を完了したことに伴い、旧館をLED照明など新しい製造設備の導入や既存設備の増強、クリーンルームの充実を図るため、改築を行っていた。

改築した旧館は、鉄骨4階建てで延べ床面積1485平方メートル。1階はクリーンルームを備え、端子台や特殊品、LED照明の製造、2階は基板系、3階は端子台を中心に製造を行い、4階は技術部となっている。

新館は、鉄骨3階建てで延べ床面積454平方メートル。1階が倉庫と品質管理部門、2階が事務所と倉庫、3階は会議室、商談室となっている。

新館の建築と旧館の改築費用は約1億3000万円で、今回は2011年度の京都府商工労働環境部ものづくり振興課からの補助金が支給されている。

同社は、工業用端子台、中継用インターフェイスユニット、制御用操作スイッチ、電気配線用プリンタ、スリップリング、LED照明ユニットを中心に製造している。端子台などは、大手ユーザーの海外シフトの影響などで若干厳しい状況が続いているが、ここ数年注力しているLED照明関連は好調に推移しており、同社の下期(12年3~8月)は、売り上げ・利益とも前期の2・5倍を目指している。

LED照明ユニットは、標準(基本)タイプのほか、ヒューズユニット付きや扉スイッチユニット付きなど、基本形ユニットをカスタマイズしたオプション対応も可能。すでに大手デベロッパーが手がけたエコビルの制御盤内照明や、工作機械内の照明などに採用され高評価を得ている。

現在、防塵や防油など厳しい使用環境下で使用できる保護構造IP67タイプを開発中のほか、電源装置をセットしたLED照明をショルダーバッグに入れ、自由に持ち運びでき、作業ができる「ショルダック」を開発。LED照明事業の拡大を目指している。

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