立花エレテック 売上げ1000億円代へ回復アジアでローカルユーザー開拓

2010年12月1日

立花エレテックの業績が堅調な回復を見せている。売り上げの約半分近くを占めるFAシステム事業が2011年3月期中間決算で、ピーク時の約90%まで回復し、業界平均に比べ2ポイントほど高くなっているほか、同35%を占める半導体デバイスはピークと並んだ。

来年1月以降に不透明な部分は残るものの、通期売上高は前年同期比16・8%増の1131億円と1000億円台を回復し、15年3月期までの中長期ビジョン「GT21」の売上高1700億円、経常利益50億円、海外比率30%以上達成へ取り組みを強める。

中間決算では売上高は同24・3%増の551億円であったのに対し、営業利益は約13億円と6倍近く増加した。「営業利益増は、市場が急回復したことで、目標以上に売り上げが上がり、リベートが増加したことが大きい。また利益率の高い少量販売や在庫の圧縮、取引先の不良債権発生が少なかったことなども貢献している」(渡邊武雄社長)。

しかし、下期はリベートなどが減少することなどから通期の営業利益は24・1%増の25億円と慎重に見ている。

こうした中で、今後重点的に取り組むのは海外市場の開拓で、「アジア地区のボリュームゾーン(新興国)マーケットで、FA・半導体の現地販売に向けたネットワークを構築する」(渡邊社長)として、今年7月に中国・北京支店を開設したのを始め、12月中には深圳駐在を、中国・上海の現地法人の支店として設置する。10年度中には、中国の東北、華北、華中、華南でローカルの商社との販売ネットワーク構築の計画を進めている。

「ローカル商社のローカル社員によって、日系企業も含めたローカルユーザーを開拓していく。当面、先行投資になるが、やり方などを工夫しながら推進していく」(渡邊社長)。

同社は、1921年の創業から来年で90周年を迎える。そこで記念行事として今年10月から来年9月の1年間、「ハワイへ行こう!
キャンペーン」を展開している。単体売り上げ1050億円を達成すれば、費用を会社負担で、全社員(約1000人)がハワイに行こうというもの。

渡邊社長は「会社の志気を上げ、閉塞感を打ち破るために企画している。これで社員が売り上げを伸ばすことに注力してくれれば、大きな効果である」と語っている。