新愛知電機製作所 優れる製品と技術で市場要求の機器開発 スームアップ!技術派企業

【名古屋】民間企業から官公庁まで幅広い顧客を持つ新愛知電機製作所(丹羽鈴雄社長)は、高圧受電設備などの配電盤、動力制御盤、分電盤や、電源切替開閉器、瞬時停電検出器、高速電源切替装置などの低圧機器、制御装置を幅広く手掛けている。

1919年に創業された愛知電機製作所が、経営難に陥ったため2003年に、その営業譲渡を受けて新愛知電機製作所として再スタートした。2007年には日東工業の資本参加を受けて、経営基盤をより強固なものにした。

現在の売り上げは盤関連が約7割、機器関連が約3割を占めている。前身の愛知電機製作所時代から30余年の伝統を有する切替開閉器では、様々な先駆的な製品を生み出してきており、機器関連の売り上げの大半を占め、一部は米国にも輸出している。

高速電源切替装置は、停電切替時間を20ミリ秒以内にした新シリーズを開発。IT関連企業、銀行、重電メーカーなどに採用されている。さらに、次世代の切替装置も開発中だ。

切替開閉器は、電源の切り替えに必ず必要なもので、市場はそれ程大きくないが、情報・通信業界向けに着実に伸びている。

電磁接触器も含めて顧客のニーズを把握しながら、今後も新製品を開発し、更なる海外進出も計画している。

盤関連は、顧客の設備投資減少、公共投資削減などで厳しい環境にあるが、キュービクル式高圧受電設備、薄形キュービクル、動力制御盤などを幅広く展開、高品質と顧客満足をセールスポイントに営業を強化している。最新の機器に交換するリニューアル需要にも力を入れている。

また、親会社の日東工業との間では、部品共有化、販売協力などを実施している。お互いの顧客を紹介するなどして、不況の下、営業強化に結び付けている。

「伝統ある技術力を継承しながら、会社の基本理念である“優れた製品と技術を提供する"を守り、盤製品だけでなく市場要求にあった機器の開発を目指し、今期は増収を目指す」と丹羽社長は前向きに語る。

【新愛知電機製作所】

▽創業=2003年▽本社=愛知県春日井市高蔵寺町2―31、tel0568―53―3550▽小牧工場=愛知県小牧市池之内字妙堂3300―1▽春日井工場=愛知県春日井市桃山町3―4―1▽資本金=2億4000万円▽代表取締役社長=丹羽鈴雄▽従業員数=230人▽営業品目=配電盤、制御盤、分電盤、中央監視制御システム、電源切替開閉器・高速電源切替装置・電磁接触器・手動負荷開閉器などの低圧機器、瞬時停電検出器・電源切替コントローラなどの制御装置の設計・製造▽ISO9001認証取得。

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