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アマダ、平板・パイプ(形鋼)兼用ファイバーレーザマシン「ENSIS-RI」新発売

高い生産性と変種変量生産を実現するファイバーレーザの新提案

アマダは、このたび平板とパイプ(形鋼)を1台で切断加工ができるファイバーレーザマシン「ENSIS-3015RI」の発売を開始します。

近年の板金加工業界においては、「生産性の向上」「変種変量生産への対応」が課題となっています。その解決策として、高速加工が可能なファイバーレーザ発振器を用いることや、複数の加工工程の統合が求められています。

「ENSIS-3015RI」は、高速、高品位、高い安定加工で定評のある独自のビーム制御技術「ENSISテクノロジー」を搭載した自社製3kWファイバーレーザ発振器に、パイプ・形鋼加工が可能な「ロータリーインデックス機構」を搭載したオールインワンマシンです。

金属の平板、パイプ、形鋼、これらの加工工程をすべて1台で行うことができ、省スペース化と段取り時間を削減するとともに、高い生産性と、さらなる変種変量生産への対応を実現しました。

アマダグループでは、ファイバーレーザマシンの販売拡大を目指し、ENSISシリーズのラインナップの拡充により、生産性の向上を実現する加工ソリューションを提案していきます。

主な特長

1. ファイバーレーザマシンとパイプ加工機の融合

従来は、平板とパイプを切断する場合、別々のマシンでプログラムし、切断する必要がありましたが、例えば、平板と角パイプを組み合わせた装置フレーム製品の場合、1台のマシンでプログラムおよび切断加工することができ、さらに、平板加工モードからパイプ加工モードへの切り替えを高速に行うことで段取り時間を大幅に削減します。

また、パイプ加工モードでは新しいZ軸制御により、高速で安定した加工が可能です。

省エネ性と高速加工を兼ね備えたファイバーレーザとの相乗効果で、ランニングコストの低減を図ることもできます。

2. ビーム制御技術「ENSISテクノロジー」を搭載

ファイバーレーザ発振器には、材質や板厚に応じてレーザ光を最適なビーム形状に自在にコントロールできるアマダ独自の「ENSISテクノロジー」を搭載。

薄板から厚板に切り替える際に発生していたレンズ交換の段取り作業が不要となり、さらに、ビーム形状の最適化により、安定した高品位な加工を実現します。

3. 新しい「ロータリーインデックス機構」を開発

パイプ・形鋼を加工時に回転させる新しい「ロータリーインデックス機構」を開発しました。材料を2カ所で固定するメインチャックとサポートチャックを同期で回転させる機構により、加工時の鋼材のねじれや回転時のスリップキズを防止します。

また、材料自体にねじれ、ひずみがある場合においてもこの同期回転機構により、これまでにない高精度な加工を実現します。

4. 材料端面を検出するタッチプローブ機構を搭載

穴あけやホゾ溝加工においては、タッチプローブでパイプ・形鋼を測定し、材料の端面やパイプセンターを割り出して加工することができ、より高精度な加工を実現します。

5. 長尺材(6m)に対応

マシンに鋼材のつかみ替え機能を搭載し、6mの長尺材においても、そのままマシンへの搬入が可能です。マシン投入前に別の切断機による前切断加工が不要なため、段取り工程を削減します。

参考:アマダホールディングス「平板・パイプ(形鋼)兼用ファイバーレーザマシン『ENSIS-RI』を新発売」