オートメーション新聞最新号N0.402を発行しました!詳細はこちらから

菅野電機研究所 「日本製にこだわり品質追求」 菅野義永代表取締役社長

菅野電機 菅野 義永代表取締役社長

菅野電機 菅野 義永代表取締役社長

昨年は前半に若干の停滞感があったものの、年末にかけて年度末に向けての受注が増えてきた。弊社主力製品である、トランスに使われる銅やマグネットワイヤーなどの金属素材相場は落ち着いてきたものの、副資材費や人件費は上がってきており、予断を許さない。

昨年から依頼している原価アップの製品価格への転嫁は、引き続き協力をお願いしていく。

そのような状況の中、当社ではコスト競争力強化と高い品質の維持に努め、策を講じてきた。例えば、安定した製品供給のための内製率アップと協力企業の開拓が挙げられる。後継者問題や人材不足による仕入れ先、協力企業の廃業なども聞かれるようになり、長期安定供給のために必要に応じて内製化を進めている。

技術も社内でしっかり継承できる体制を構築している。同時に協力企業の開拓も進め、従来取引がなかった遠方の企業とも協力体制を確立し、安定した製品供給ができる体制を強化した。

内製化により、副資材費などの上昇も多少は吸収できたと考えている。

今年は営業体制を強化し、直販比率も上げる。営業人員の増員とともに、提携先でのネット販売も強化し、効率的な販売を徹底する。

日本製の高い品質には引き続きこだわる。円安基調が続くものの、海外製素材の価格競争力にはまだまだ高いものがあるが、素材も含め実績がある日本製にこだわって、長期継続使用にも耐えられる、高品質なものづくりを継続していく。

スイッチング電源の普及により、特に小型製品においてトランス業界の市場規模は縮小傾向にあるものの、当社の技術力、対応力を生かし、低ノイズや省ロット対応などメリットを生かして顧客に高品質の製品供給を続けていきたい。