HMS ネットワークス 産業用ネットワークシェア動向2026 フィールドバスから産業用Ethernetへの移行加速 シェア79%に セキュリティ、機能安全、TSN、SPEなど次の差別化要因に

HMSネットワークスは、毎年恒例となっている産業用ネットワーク市場に関する年次分析レポートの2026年版を発表した。
2025年に設置された世界の新規ノードのうち、産業用Ethernetが79%を占め、前回から3ポイント増加。2015年にはじめてレポートを公開した時、産業用Ethernetのシェアは3割程度だったことから、この10年間でフィールドバスから産業用Ethernetへの移行が加速度的に進んでいることが分かった。2026年以降、新規ノードは5年間CAGR7.7%で増加する見込みで、Ethernet化はさらに進むとしている。

2025年に設置された産業用ネットワークのノードのうち、産業用Ethernetのシェアは3ポイント増加の79%に達し、フィールドバスは3ポイント減の7%。フィールドバスから産業用Ethernetへの移行がさらに進んだ。
産業用Ethernetのうち、主要な3つのプロトコルはさらにシェアを高め、トップのPROFINETは3ポイント増加の30%、EtherNet/IPは2ポイント増の25%、EtherCATも3ポイント増の20%となった。それに続くModbus TCPは5%、CC-Link IEは3%と前年と同規模を維持。POWERLINKは3%から1%に低下した。
フィールドバスは、PROFIBUSが最大のフィールドバスだが、今回は1ポイント減少して4%に低下。Modbus RTUは3%で安定し、汎用的で低コストなシリアルプロトコルとしての役割を維持。
CC-Link、DeviceNet、CAN/CANopenは、それぞれ1〜2%の範囲にとどまっており、引き続き緩やかな低下傾向。その他のフィールドバスのプロトコルは、レガシーネットワークのロングテールが縮小するにつれて、4%から2%に減少した。
無線・ワイヤレスは、前年同等の7%。有線の産業用ネットワークをは関する役割が確立し、AGV・AMRなどのモバイル機器や、改造された機械や手の届きにくい場所へ設置されたセンサでは定番の通信手段となっている。5Gは関心は高いが展開は遅れている。

地域別では、ヨーロッパはPROFINETとEtherCATの主戦場で、プロセスオートメーション向けのAPL(Advanced Physical Layer)や、センサーレベルの接続を実現するSPE(Single Pair Ethernet)を中心に活発な動き。PROFIBUSからPROFINETへの移行が進む。
北米は、EtherNet/IPが自動車やディスクリート製造の分野で主要な産業用ネットワークとして使われていて、さらにIO-Link、APL、SPEの採用が勢いを増している。
アジアは、PROFINETとEtherCATがともに中国市場で成長を継続。CC-Link IEは、TSNメカニズムを備えた初の産業用Ethernetであり、アジア、日本で強固な基盤を維持している。

同社はレポートのまとめとして、フィールドバスから産業用Ethernetへの移行は後期段階に入り、その次に何が起こることとして、ほぼすべてがEthernetになると『どのプロトコルか』から『その上で何が動作するのか』へと移り、機能安全やサイバーセキュリティ、TSN、OPC UA、シングルペアEthernet、IT/OTコンバージェンスが重要な要素となるとし、そこにこそ差別化の要素が集っていくとした。

https://www.hms-networks.com/ja/news/news-details/16-06-2026-annual-hms-report-2026

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